入居前はどのような状況でしたか?
母が85歳の時に入居しました。当時の要介護度は2で、歩行器を使えば自分で歩ける状態でしたが、認知症の症状があり、記憶力の低下が見られるようになっていました。持病はありましたが、透析のような日常的な医療ケアが常に必要なわけではありませんでした。
それまでは別の施設にお世話になっていたのですが、そこが突然閉鎖されることになり、急遽次の住まいを探さなければならなくなりました。認知症のある母を支えながら、穏やかに暮らせる場所をどうやって見つければいいのか、悩んだことを覚えています。
施設探しを始めたきっかけは何ですか?
施設探しを始めたのは、本当に突然のことでした。以前お世話になっていた施設が、運営上のトラブルで強制的に閉鎖されることになったのです。私たち家族にとってはまさに青天の霹靂で、退去を余儀なくされました。
そこから、急いで母の新しい住まいを探し始めました。残された時間は1ヶ月ほどしかなく、時間的な猶予がない中で、母が安心して暮らせる環境を見つけなければならないというプレッシャーは相当なものでした。同じ名古屋市内で、母の状態を受け入れてくれる施設を慌ただしく探し回る日々が始まりました。
入居決断時に葛藤や罪悪感はありましたか?
今回の施設探しは、在宅介護の限界を感じて…という一般的なケースとは少し異なりました。前の施設が突然なくなってしまうという、予期せぬ事態がきっかけでしたので、施設に入れることへの罪悪感というよりは、「母を路頭に迷わせるわけにはいかない」という焦りや責任感の方が大きかったです。
短期間で決めなければならないという状況下で、本当に母にとって最善の選択ができるのか、という不安は常にありました。前の施設での暮らしに慣れていた母に、また新しい環境の変化という負担をかけてしまうことへの申し訳なさも感じていました。とにかく、一日でも早く安心できる場所を見つけてあげたい、その一心でした。
見学時、施設に対する不安はありましたか?
見学をさせていただいた際、特に不安に感じる点はありませんでした。他の施設も見学しましたが、ここはスタンダードで落ち着いた雰囲気だと感じました。
施設によっては、お部屋にトイレがなく共同だったり、お風呂の回数が少なかったりすることが気になると伺っていましたが、こちらは各お部屋にトイレが備え付けられていました。お風呂が毎日ではない点については、介護施設では一般的なことだと理解していましたので、特に気になりませんでした。スタッフの方々の対応も丁寧で、ここなら母を任せられるかもしれない、と前向きな気持ちで見学を終えることができました。