グッドタイムホーム・川崎
に86歳・女性・要介護4で入居中の方へのインタビュー

母は一人暮らしをしていました。施設探しを考え始めたのは、母が難病で3ヶ月ほど入院したことがきっかけです。退院の目処が立った頃、病院から「一人で身の回りのことをするのは難しいでしょう」と言われ、介護施設を探すことになりました。時間的な余裕もあまりなく、急いで探さなければならない状況でした。

特に葛藤や罪悪感はありませんでした。むしろ、難病を抱えた母が一人で家にいることの方が心配で、誰かが見守ってくれる環境に移る方が安心できると考えていました。ですので、施設に入ること自体は前向きに捉えていました。

入居してからの母は、驚くほど体調が良くなっていきました。入居当初は、病み上がりで体も思うように動かなかったのですが、今では少しずつ自由に動けるようになっています。精神面では、新しい環境に慣れるまで時間がかかったようです。自分の思いがうまく伝わらないことへのもどかしさから、入居してすぐの頃は文句を言うこともありました。 それでも、専門の方々がそばにいて、何かあれば手助けしてもらえる環境は、家族にとって大きな安心につながっています。毎日母から電話があり、その日の出来事を聞くのは少し大変な時もありますが（笑）、それも元気な証拠だと感じています。 施設では、毎日いろいろなレクリエーションが用意されているようです。午前中は体操や塗り絵などがあり、本人の体調や気分に合わせて自由に参加していると聞いています。特に楽しみにしているのが、週末に外部から高校生が来てくれるイベントです。演劇を披露してくれたり、書道を教えてくれたりするそうで、その時のことをとても嬉しそうに話してくれました。

この施設は、面会の時間について比較的自由度が高いのがありがたいです。仕事の都合などに合わせて訪問時間を調整しやすく、家族が気軽に顔を見に行ける環境はとても助かっています。母にとっても、私たち家族にとっても、会いたい時に会えるというのは大きな心の支えになっています。

施設との連絡用に、家族のグループLINEを作ってもらえたのが非常に便利でした。私だけでなく他の兄弟もグループに入っているので、施設からの連絡や母の様子を全員で共有できます。何かお願いしたいことがある時も、電話をかけるほどではないけれど伝えておきたい、といった内容を気軽にLINEで送れるので、とても助かっています。時間帯を気にせず、いつでも連絡が取れるという安心感は大きいですね。

入居前は難病で入院していた母ですが、施設に入ってからどんどん体調が良くなっているのが何より嬉しいです。病み上がりで体が思うように動かせなかった時期も、専門のスタッフの方々に見守られながら過ごしたことで、今では少しずつ自分で動けるようになりました。一人暮らしのままでは、このような回復は難しかったと思います。プロのケアを受けられる環境に身を置けたことが、母の健康にとって本当に良かったと感じています。

日常的に行われる体操や塗り絵などのレクリエーションに加えて、外部との交流がある点も魅力です。特に、週末に地元の高校生が施設を訪れて、演劇を見せてくれたり書道を教えてくれたりするイベントを、母はとても楽しみにしています。若い世代との交流は良い刺激になるようで、その時のことを本当に嬉しそうに話してくれます。施設の中だけで完結しない、外の空気を感じられるような取り組みは、日々の生活に彩りを与えてくれていると思います。

想定外だったのは、朝の活動開始時間がかなり早いことでした。母も最初は「朝が早いね」と、慣れるまで少し戸惑っていたようです。 また、入居したばかりの頃は、まだ体も本調子ではなかったため、もう少しスタッフの方に気にかけてもらえると期待していました。ですが、何かをお願いしても「ちょっと待ってください」と後回しにされてしまい、辛い思いをしたこともあったようです。病院とは違う施設のペースに、親子共々慣れるのに少し時間が必要でした。

全体的に満足していますが、もう少しスタッフの方と入居者のコミュニケーションが活発になると嬉しいなと感じることがあります。日々のケアはきちんとしてくださっているのですが、どうしても業務が中心になっている印象です。 もう少しスタッフの方が会話の輪に入って、一緒におしゃべりをしてくれるような時間があれば、入居者同士の会話も弾み、母もより楽しく過ごせるのではないかと思います。外国人スタッフの方もいらっしゃるようなので、コミュニケーションの難しさもあるのかもしれませんが、少し踏み込んだ関わりを期待してしまいます。 今のところ、すぐに別の施設へ移ることは考えていませんが、母の様子を見ながら、将来的にはコミュニケーションをより重視した施設を検討する可能性はあります。

今回お話を伺った娘様は、お母様のことを思いやりながらも、施設の状況を非常に冷静に見ていらっしゃると感じました。急な施設探しで不安もあった中で、現在の施設での生活の良い点、そして「こうなればもっと良いのに」という改善への期待を、率直な言葉で語ってくださったのが印象的です。 このお話が、ご家族にぴったりの場所を探している皆さんの背中を、そっと押せるようなヒントになれば嬉しいです。