入居前はどのような状況でしたか?
当時は新潟で両親が二人暮らしをしていたんですけど、私は離れたところに住んでいるんですね。そうしたら母が夜中に電話をかけてくるようになりまして。「あれがない、これがない」とか「ご飯ができない」とか。それから父のことも「ちょっとおかしくなっちゃった」という話がありまして。
父は耳が悪くなったんですね。それで怒りっぽくなった部分があったり、あとは徘徊もひどくなってきて。元警察官だったので足腰は丈夫なんですけど、記憶が20代に戻っちゃって、ご飯を食べると「パトロールに行ってくる」って外へ出ちゃうんですよ。そうなるともう帰ってこないんですよね。それで「まずは父に車の運転をさせるわけにいかない」ということで、車を売却するところから始まりました。
施設探しを始めたきっかけは何ですか?
やっぱり、身の回りのこととか、ご飯が全然作れなくなっていたのが大きかったですね。お米を入れないでスイッチだけ入れちゃったり、作り方が分かんなくなっちゃったみたいなんです。近所の人にサポートしてもらって作ってもらったりもしていました。あとは母も足腰が悪くなって転んだり、言葉が出にくくなったりというのもあって。父も一人では置いておけない感じだったので、まずは二人で入れる所を包括支援センターでいくつか見繕ってもらいました。
入居決断時に葛藤や罪悪感はありましたか?
葛藤もあったんですけど、ただ、もう私も仕事の関係で新潟には行けませんし、うちではもう見れない部分ではあったんで。あと父が、暴力的というか暴れちゃうんですよね。そういうのがあったりとかで「これはもう無理だと、プロに任せた方が」というところでした。父も母も認知症だったので、施設と言われても何も分からなくて。そこに「コロナも流行ってきたから避難しよう」という話をして、なんとか入ったっていう感じですね。
見学時、施設に対する不安はありましたか?
4~5軒見たんですけど、大手さんの所は自宅から遠かったんですね。こちらの「サンライフ舞」は、元々自宅があった所から車で数分くらいの所だったんです。「近場だからね、治ればまた家に帰ってこれるよ」って話をして決めました。あとは担当者の方が、非常にいい感じだったので。