入居前はどのような状況でしたか?
父は77歳で、要介護4の認定を受けていました。施設に入る前は自宅で生活していたのですが、骨折をきっかけに入院することになったんです。
その入院先の病院で、末期の肺がんが見つかり、余命は1ヶ月ほどだと告げられました。体は車椅子やつたい歩きでなんとか動ける状態で、認知症の症状も少し出始めていました。突然のことで、家族としてはこれからどうすればいいのか、不安でいっぱいでした。
施設探しを始めたきっかけは何ですか?
骨折で入院していた総合病院は、3ヶ月で退院しなければなりませんでした。その後、別の病院に転院したのですが、そこでの対応が私たちの思うようなものではなく…。父にとって残された時間が穏やかなものになるように、急いで他の居場所を探さなければと、施設探しを始めました。
期間としては1ヶ月ほどだったと思います。地域の施設に片っ端から電話をかけたのですが、どこもいっぱいでなかなか見つからず、本当に途方に暮れていました。そんな中で、ようやく空きが出たと連絡をくださったのが、この施設だったんです。
入居決断時に葛藤や罪悪感はありましたか?
父が余命宣告を受け、転院先の病院にも馴染めずにいる状況でしたから、入居を決める際に罪悪感のようなものは特にありませんでした。むしろ、一刻も早く父が安らげる場所を見つけてあげたいという一心でした。たくさんの施設に断られ続けていたので、受け入れてくれると聞いたときは、ただただ安堵したのを覚えています。
見学時、施設に対する不安はありましたか?
見学に伺った際、施設が少し田舎の方にあって、自宅から少し距離があったのが気になりました。利便性という点では少し不便かな、と感じたのが正直なところです。また、大きな通りに面していたので、その点も少しだけ気になりました。