退去の最大の理由は、母が施設の職員さんの対応に、心底嫌な思いをしていたということです。特に、外国籍の職員の方から薬を渡される際に、
薬の袋をちらつかせながら「これ、どうするんだ?飲むのか?」というような、威圧的な言い方をされたと聞きました。うちの母はどちらかというと気が強い性格なので、そんな態度を取られては、プライドが許さなかったのでしょう。「そんなの飲まない!」と言って、薬を拒否する日が続いた結果、それが心不全につながって入院してしまったのです。
私たち家族が面会に行った時には、職員の方々はとても丁寧に接してくださっていました。だから、まさか母が施設でそのような辛い思いをしているとは夢にも思っていませんでした。母が施設を嫌がっていたのは、認知症のせいだとばかり思い込んでいたんです。
しかし、ふとした機会に、他の利用者さんからも「あんまりここ良くないよ」という声を聞きました。その時、「もしかしたら、母の話は本当なのではないか…」と疑念を抱き始めました。
退去する際も、母の体調が思わしくなく、
「どうしても施設に戻りたくない」と強く訴えるので、施設側に「申し訳ありませんが、退去させていただきます」と伝えたところ、特に引き止められることはなく、「分かりました」というような対応でした。
現在、母は別のショートステイでお世話になっていますが、そこでは驚くほど穏やかに過ごしています。全くトラブルもなく、平和に過ごしていると聞いています。この母の穏やかな様子を見て、やはり以前の施設が母にとってどれほど辛い場所だったのかを痛感しました。空いている部屋があったから、と入居を決めたのですが、「空いているのにはやはり理由があったんだね」と、家族で話しています。安くはない費用を払ってお願いしたのに、本当に残念な結果になってしまいました。
...続きをみる