入居前はどのような状況でしたか?
当時、母は父と二人で暮らしていました。私たち子どもは遠方に住んでいたため、主な介護は父が一人で担っている状況でした。
母は認知症が進んでおり、以前はデイケアを利用していましたが、次第に自宅での生活が難しくなってきました。足腰はまだ丈夫だったものの、認知症の影響で人格が変わってしまったように感じられることもあり、時には包丁を振り回すような場面もあって、父も対応に苦慮していました。
施設探しを始めたきっかけは何ですか?
母の症状が進み、デイケアの利用だけでは限界を感じ始めたことが、施設探しを始めるきっかけです。近くに親しい遠戚にあたる方がいて、その方が毎日来てくださったりもしていたんですけど、介護を一身に背負っていた父が心身ともに疲弊していくのを見て、これ以上は無理だと家族で判断し、父を説得する形で施設探しへと動き出しました。
父は施設に入れること自体に強い抵抗感を持っていましたが、もし入居させるのであれば毎日顔を見に行きたいという思いから、「家から近いこと」を第一の条件にしていました。ケアマネージャーさんにも相談しながら、最終的に「SOMPOケア ラヴィーレ八王子片倉」にお世話になることが決まりました。
入居決断時に葛藤や罪悪感はありましたか?
あの年代の人たちなので、自分の伴侶を介護施設に入れるっていうことにものすごい抵抗があったみたいです。父は、自分の妻を施設に入れるのは見捨てるみたいだとずっと言っていました。
実際に入居してからも、父は毎日施設に行って、そこで5、6時間過ごして帰ってくるんです。でも、父が帰ろうとすると、母が「パパ、私はいつ帰れるの?」と言って泣くんだそうです。それを見るのが本当にもう苦しくて辛いと、父はずっと言っていました。
見学時、施設に対する不安はありましたか?
私自身も何度も行きましたけど、セキュリティもしっかりしていましたし、対応もきっちりとしていました。ただ、施設なので本当に綺麗なんですけど、なんか冷たい感じというか、入居者さんがいっぱい良らっしゃるからだと思うんですけど、どっちかというと機能性重視なのかなという印象は持っていました。