住宅型有料老人ホーム富士見
に93歳・男性・要介護4で入居中の方へのインタビュー

施設への入居を検討し始めたのは、いくつかの切実な事情が重なったことです。 一番のきっかけは、父が動けなくなり、要介護4になったことです。自宅で父を看ていた母も介護負担に限界を感じており、このままでは今の家に住み続けるのも難しいという状況に追い込まれていました。結果として、両親が別々の場所で生活するかもしれないという不安を抱えながら、父の入居先を探し始めました。 父は生活保護を利用しているため、生活保護が使えるという点が、施設選びの最も大きな条件でした。経済的な条件と医療ニーズが合う施設を探し、この「住宅型有料老人ホーム富士見」に行き着きました。見学に行った際は、「すごく綺麗な場所だ」という印象を受け、入居への後押しになりました。

父は「食事が口に合わない」と言っており、食が細くなってしまっているようです。私は実際に食べていないので具体的なクオリティは分かりませんが、 量が少ないのためか、空腹状態が続くという話も聞きました。

父が生活保護を受給しているため、入居を受け入れてくれる施設は限られていました。この施設が生活保護に対応していたことは、入居への最も現実的な決め手となりました。経済的な基盤が整った環境で介護を受けられるという安心感は、施設選びにおいて非常に重要でした。

施設を初めて見学した際、「すごく綺麗な場所だ」という印象を持ちました。清潔で整頓された環境は、父が快適に過ごせるだろうという期待を持たせてくれ、入居への決断を後押ししてくれました。

父からの話を聞く限り、「職員の皆さんの個々の対応はそれなりに良い」とのことです。入居者間の問題や食事への不満はあるものの、日々のケアをしてくださる職員の方々の対応については、大きな不満を抱くことはありませんでした。

父から聞いた内容ではあるのですが、想像生活とは少し違うなと感じる点が出てきました。 他の入居者の方々の状況を聞いていると、「入居者さん達の状態が重く、精神的な症状がある方もいる」と感じます。父は当時、要介護4で入居しましたが、その後回復し、今では要介護2とか1くらいじゃないかと思うぐらい元気になったため、周りの入居者との活動を一緒にするのは非常に苦痛だと言っています。これは見学時には全く意識していなかったので、入居後に想定外だと感じましたね。

具体的にどうしてほしいというものではありませんが、見学時に実際に入居している方たちの様子まで詳しく見ることができたらよかったなとは思います。 生活環境や食事が父には合っていないようで、退去を検討しているところです。今、他の場所を探してもらうよう動いている状況ですが、新しい施設への転居はまだできていません。

今回お話しを伺い、現在お父様が感じている日々の生活の中での不足感に対して、焦りや心配、そして何とかして良い環境に移してあげたいという切実な思いが強く感じられました。 入居者の介護度による生活の雰囲気や、日々の食事の質や量という生活して初めて分かる部分。今後施設を検討される方は事前にヒアリングしてみると、入居後に感じるギャップを少なからず抑えられるのではないでしょうか。 今回のインタビューを通じて、介護施設選びのプロセスにおいて、ご本人様の要介護度や医療ニーズだけでなく、人や食事といった生活の中心となる部分の確認も大切なことだと思いました。