入居前はどのような状況でしたか?
母は横浜で一人暮らしをしていました。入居したのは89歳の時だったと思います。幸い認知症はありませんでしたが、以前に脳出血を患ったことがあり、心不全の薬も飲んでいました。コロナ禍以前は、シルバーカーを使って自分で移動し、比較的元気に過ごしていました。
私自身が介護福祉士という仕事柄、母の身体の状態については客観的に見ているつもりでしたが、離れて暮らしていることもあり、日々の小さな変化に気づけていたかは分かりません。それでも、まさかこんなに急に施設を探すことになるとは、当時は思ってもいませんでした。
施設探しを始めたきっかけは何ですか?
施設探しを始めた直接のきっかけは、母が新型コロナウイルスに感染してしまったことでした。横浜で緊急入院したと連絡を受けた時は、本当に驚きました。幸い治療はうまくいきましたが、体力がかなり落ちてしまい、退院後はリハビリ病院へ移ることになりました。
2ヶ月のリハビリを終える頃、病院から「ご自宅に戻れますか」と今後の選択を迫られました。介護福祉士である私の目から見ても、母が再び一人で安全に暮らすのは難しい状態でした。
かといって、私が横浜へ行くことも、母を私の家に呼び寄せることも、すぐには難しい状況でした。我が家は車椅子で生活できるような構造ではありませんし、私も仕事を続けなければなりません。どうすれば良いか悩んでいた時、病院の相談員の方から施設探しを手伝ってくれる会社があると聞き、シズナビさんを紹介していただいたのが始まりです。
入居決断時に葛藤や罪悪感はありましたか?
施設への入居について、母は自分の体力の衰えを自覚していたようで、「もうしょうがない」と、意外なほどすんなりと受け入れてくれました。認知症がなく、自分の状況をしっかり理解していたからだと思います。ただ、一つだけ強い希望がありました。それは「大勢の人がいる部屋は嫌だ」ということ。プライバシーが守られる個室であることをとても気にしていました。
私自身は、介護の専門家として施設入居が最善の選択だと頭では理解していましたが、やはり母の終の棲家を決めるということには、大きな責任を感じていました。母が納得して、穏やかに暮らせる場所を見つけなければならない。その一心で施設を探しました。
見学時、施設に対する不安はありましたか?
紹介していただいたいくつかの施設を実際に見学しましたが、特に大きな不安を感じることはありませんでした。むしろ、それぞれの施設の違いを自分の目で比較できたので、納得して選ぶことができたと思っています。
特に、入居を決めた施設は、見学した際の職員の方の雰囲気が良く、母の希望する個室の環境も整っていたので、「ここなら良いかもしれない」と前向きな気持ちで決めることができました。