入居前はどのような状況でしたか?
祖母は入居する前、祖父と二人で暮らしていました。先に祖父の認知症の症状が進み、祖母が介護を担っていましたが、自分ではしきれないと感じ、かなりストレスが溜まっていたようです。
祖母自身も、物忘れや徘徊が目立つようになっていました。一人で外出して、家の場所が分からなくなり帰って来られなくなってしまったり、一人で病院に行くのが困難になったりという状況でした。もともと住んでいた家が急な坂の上にあったこともあり、外出の負担も大きかったと思います。そうした日々の暮らしの中で、家事などを含めて二人で生活していくことに不便な点が見えてきていました。
施設探しを始めたきっかけは何ですか?
施設探しを始めた直接のきっかけは、祖母が祖父の介護に大きなストレスを感じていたことでした。まずは祖父の入居を考え、先に施設に入ることになりました。
その後、祖母も一人で外出して帰れなくなることがあったため、家族として心配になり、「二人で一緒に施設に入った方がいいのではないか」という考えに至りました。施設探しは主に私の父が主導して進め、1〜2年ほど前から探し始めていたと聞いています。
入居決断時に葛藤や罪悪感はありましたか?
入居にあたって、祖母本人は他の人たちと施設で暮らすことに結構な抵抗感があったようです。「怒鳴りつけられたりするようなことがあるんじゃないか」といった不安を抱えており、それが一番大きかったと聞いています。家族としては、そうした本人の気持ちを考えると、心苦しい部分もあったかもしれません。
見学時、施設に対する不安はありましたか?
見学した施設そのものというよりは、やはり本人が集団生活に対して不安を感じていた点が一番の懸念でした。他の入居者の方とうまくやっていけるのか、施設での生活に馴染めるのかという点は、入居してみるまで分からなかった部分です。