ハートランド明生苑
に88歳・男性・要介護2で入居していた方の退去理由インタビュー

もともとは、父と母との二人暮らしでしたが、母や私が父の介護をしている状態でした。ただ、私自身が仕事をしていることもあり、父のサポートが難しくなってきたため、ケアマネージャーさんに相談して施設探しを始めました。 希望としては、あまり遠くなく、費用も現実的な範囲で、というごく当たり前のものだったと思います。そこでケアマネージャーさんが見つけてくださったのが、こちらの施設でした。 正直なところ、時間をかけてじっくり比較検討したというよりは、専門家の方の提案を受け入れて決めた、という形に近かったですね。仕事と介護の両立で精神的にも余裕がなかったので、施設にお願いできると決まった時は、本当にほっとしたのを覚えています。

入居後の父は、穏やかに過ごしていたと思います。特に体調を崩して緊急の連絡が来るようなこともなく、無事に日々を送ってくれていたことが何よりでした。外観はごく普通の建物でしたが、施設の中はとても綺麗にされていましたね。 何よりも印象に残っているのは、スタッフの方々の温かさです。大変いい方たちで、よく見ていただけました。今でも感謝しています。私たち家族が知らない父の日常を、しっかりと支えてくださっているという安心感がありました。 当時はコロナ禍ということもあり、残念ながら父の部屋まで入ることはできず、面会は1階のロビースペースで行っていました。スタッフの方が車椅子で父を連れてきてくださり、限られた時間ではありましたが、顔を見ることができたのはありがたかったです。

こちらの施設には、1年半ほどお世話になりました。スタッフの方々には本当に良くしていただき、感謝しています。退去の直接の理由は、父が特別養護老人ホームへ移ることになったためです。そのため、こちらの施設を退去し、新しい環境へ移ることになりました。

この施設を選んで何より良かったと感じるのは、スタッフの方々の存在です。皆さん本当に良い方ばかりで、父のことをとても丁寧にお世話してくださいました。私自身、仕事で忙しく、頻繁に様子を見に行くことができなかったのですが、安心して父を任せることができました。施設にお願いしてからは、心に余裕が生まれたように思います。緊急の連絡が一度もなかったことからも、父が穏やかな毎日を送れていたことがうかがえ、スタッフの皆様には感謝しかありません。

施設選びで重要視したのは、自宅からの距離と費用でした。都内でありながら、費用が法外に高いわけではなく、私たち家族にとって現実的な選択肢だったことが決め手の一つです。 介護施設は、探せばきりがありません。費用が安くても遠すぎると面会が負担になりますし、近くて便利な場所は高額になりがちです。その点、この施設は立地と費用のバランスが取れており、ケアマネージャーさんの提案に納得して決めることができました。

外観は特に真新しいというわけではありませんでしたが、施設の中はとても綺麗で、清潔感がありました。 コロナ禍で面会は1階のロビーに限られていましたが、そのスペースも常に整頓されていて、気持ちよく過ごすことができました。入居者が日々を過ごす場所が清潔に保たれているというのは、家族にとって大きな安心材料の一つだと思います。

施設への改善点というほど大袈裟なものではないのですが、正直な気持ちを言えば、もう少し費用が抑えられたら、家族としては助かったなと思います。入居前に聞いていたのは月々20万円に満たないくらいの概算だったのですが、実際に暮らし始めると、紙おむつ代などの実費が加わり、最終的には月に3〜5万円ほど多くかかっていました。合計すると25万円近くになっていたと思います。 もちろん、必要なものを適切に使っていただいた結果なので、請求内容に不満があったわけではありません。ただ、介護には終わりが見えないからこそ、費用は少しでも抑えたいというのが家族としての本音です。もし料金体系の中で工夫できる部分があれば、より多くの方が利用しやすくなるのではないかと感じました。

ご自身の退院直後で体調が優れない中、インタビューにご協力いただきました。言葉数は多くありませんでしたが、施設への感謝の気持ち、特にスタッフの方々への信頼が強く伝わってくるお話でした。 費用面など現実的な視点からのご意見も率直に語ってくださり、これから施設を探す方にとって、非常に参考になるエピソードかと思います。 この度は貴重なお時間を頂き、誠にありがとうございました。