ハートケア川西
に86歳・女性・要介護3で入居中の方へのインタビュー

母は交通事故に遭い、リハビリ病院に半年ほど入院していました。事故後の後遺症もあり、自宅での生活は難しく、退院の時期が迫ってきたことから、本格的に施設探しを始めることになりました。

施設探しを始めた直接のきっかけは、リハビリ病院の退院期限でした。病院から「そろそろ次の場所を探しておいてください」と言われていたのですが、私自身が少しのんびり構えてしまっていたこともあり、退院が近づいてから慌てて探し始めました。結局、20件ほどの施設に電話をかけることになり、かなり切羽詰まった状況でしたね。

正直なところ、母を施設に入れるという決断には、大きな不安が伴いました。一番の心配は、母自身の性格です。集団生活を嫌がるのではないか、という懸念が常にありました。というのも、リハビリ病院では歩けない体でありながら、何度も「脱走」を企てていたくらいですから（笑）。新しい環境に馴染めるのだろうか、というのが家族としての一番の心配事でした。

見学の時点では、いくつかの施設に断られていたこともあり、受け入れてくれる場所があるだろうかという焦りが大きかったです。

入居後は、本当に安心して母を任せることができました。特にスタッフの方々の報告が非常に丁寧だったのが印象的です。例えば、母に褥瘡ができた際には、かなり早い段階から状況を知らせてくれていましたし、「トイレの介助が1人では難しくなり、2人体制にしました」といった日々の細かな変化まで、きちんと伝えてくれました。おかげで、離れていても母の様子がよく分かりました。 また、母の状態に合わせて要介護度を3から5へ変更する申請も、施設側で判断して進めてくださり、本当に助かりました。母自身は、施設の食事を「おいしい」と言って食べているようです。レクリエーションはあまり活発ではないと聞いていましたが、その点は事前に説明を受けて納得の上での入居でしたので、全く問題ありませんでした。他の入居者さんと積極的に交流するというよりは、それぞれが穏やかに過ごしている雰囲気でしたね。

ハートケア川西さんに見学に伺った際、特に不安を感じる点はありませんでした。むしろ、施設のご説明は非常に丁寧で、こちらの状況をしっかりと聞いてくださったので、安心感を覚えたことを記憶しています。

この施設の一番の魅力は、スタッフの方々の丁寧さだと感じています。母に褥瘡ができた際も、かなり早い段階から状況を報告してくださっていましたし、「トイレ介助が2人必要になりました」といった日々の介護状況の変化も、細かく伝えてくれました。離れて暮らしていても母の様子が手に取るように分かり、安心して任せることができました。責任者の方が途中で交代されたのですが、前任の方も後任の方も非常に柔らかく親身な方で、組織としてしっかりされているのだなと感じます。

私たちはほぼ毎週のように面会に伺っていましたが、施設の方はいつも嫌な顔一つせず、「はい、どうぞ」と快く迎えてくれました。面会は「事前に電話だけください」というスタイルで、当日の連絡でも空いていればほとんど対応していただけたので、非常に助かりました。 また、外出に関しても非常に柔軟でした。「来週、法事で連れ出したいのですが」と相談すると、「いいですよ」と準備を整えてくださり、おかげで花見にドライブへ行くこともできました。家族との時間を大切にしてくれる姿勢が本当にありがたかったです。

入居当初、母は要介護3でしたが、施設での生活のなかで状態が変化していきました。その際、私たち家族が気づく前に施設側で判断し、手続きを進めてくださったんです。家族だけではなかなか気づけないような専門的な視点で母の状態を把握し、先回りして動いてくださったことに、本当に感謝しています。おかげで、母は常にその時の状態に合った、適切な介護サービスを受けられていたのだと思います。

正直に言うと、この施設を選んだのは「ここしか空いていなかったから」という、少し消極的な理由からでした。20件近くに電話をかけて、ようやく見つかった場所だったんです。そのため、入居するまでは少し不安もありました。 しかし、実際にお世話になってみると、スタッフの方々の対応は素晴らしく、どんなことにも柔軟に対応してくださる、私たち家族にとって最高の場所でした。今、母は入院していますが、もし状態が良くなればまた戻りたいと心から思っています。偶然の出会いでしたが、この施設にお世話になれて本当に良かったです。

改善してほしい点や、退去を考えたことは一度もありません。もし強いて挙げるとすれば、施設の立地についてでしょうか。施設までの道に少し狭い箇所があり、最寄り駅からも歩くと20分ほどかかるので、車がないと少し不便に感じる方がいらっしゃるかもしれません。特に大きな車だと、運転に少し気を使う場面があるかと思います。 ただ、それも私たちにとっては全く問題ではありませんでした。むしろ、母が入院中の今でも籍を置かせてもらっているのは、スタッフの皆様への感謝の気持ちがあるからです。もし母の状態が許すなら、またこの場所に戻りたいと思えるほど、本当に良くしていただいたと感じています。

お母様が入院中という大変な状況にもかかわらず、とても丁寧にお話を聞かせてくださったご家族様。お話の端々から、施設スタッフの皆様への深い感謝と信頼が伝わってきました。「空きがそこしかなかった」という偶然の出会いから始まった施設生活が、スタッフの方々の真摯な対応によって、ご家族にとってかけがえのない時間となっていたことがうかがえます。 施設選びにおいて、物理的な条件だけでなく、入居後の人と人との関係性がいかに大切かを改めて感じさせられる、貴重なお話でした。 この度はお時間を頂き、誠にありがとうございました。