入居前はどのような状況でしたか?
もともとは夫婦二人で住んでいました。毎日、デイケアの人たちに来てもらったりしながら、私や姉も入れ替わり立ち替わりで見に行って過ごしたりはしていたんですけど、基本的には二人での生活でした。
母はもともと家の中では歩けていたんです。ところが、自宅にいるときに転んで骨折してしまいまして。入院して手術をしたのですが、足の付け根というか、骨盤の付け根のところをやってしまったらしく、介助なしではどうにもならない状態になってしまいました。
施設探しを始めたきっかけは何ですか?
母が骨折してから、日中トイレに行くのも自分たちだけでは難しそうで…。これはもう無理だろうということで、退院と同時に施設に入れてもらったんです。
母が入居して一人になった父のことは、その後私が引き取って同居し始めました。私も仕事を持っていましたので、日中は介護の人に来てもらったり、デイケアに行ってもらったりして。ただ、環境が変わるとどうしても認知症が進むんですよね。だんだん症状が目立ってきたので、施設の方に前もって「空きが出たら母と一緒に入れてほしい」と相談をしておいたのがきっかけです。
入居決断時に葛藤や罪悪感はありましたか?
施設に預けることに対しては、当時の状況を考えると「もう施設に任せるしかないな」という考えでした。
父については、類いまれな寂しがり屋だったこともあります。一週間くらいのショートステイを定期的に利用させていたのですが、やっぱりどこか寂しそうだったので。それなら母と一緒にしようと。ちょうど空きが出たタイミングで入居を決めました。