入居前はどのような状況でしたか?
義妹は入居当時71歳で、要介護1の認定を受けていました。認知症の症状があり、記憶障害や少し妄想のような言動が見られる状態で、私たち夫婦と同居していました。身体は元気で自分の足で歩けていましたが、甲状腺の持病がありました。
当時、私の夫も要介護の状態で一緒に暮らしており、私は二人分の面倒を見ていました。夫がいる間は「しょうがない」と覚悟を決めていましたが、正直なところ、日々の介護は本当に大変でした。
施設探しを始めたきっかけは何ですか?
施設探しを本格的に考え始めたのは、夫が特別養護老人ホームに入居したことが直接のきっかけです。夫がいなくなった後、義妹と二人きりの生活になり、私一人で彼女の面倒を見続けるのは難しいと感じました。以前から、もし夫がいなくなったら、私が義妹の面倒をすべて見るのは難しいということは話し合っていました。
ちょうどその頃、義妹の認知症の症状も少しずつ進んできていました。「訳のわからないことを言い出す」「急にどこかへ行くと言って荷物をまとめ始める」といった行動が増え、私もどう対応していいかわからなくなっていました。そんな状況を見て、ケアマネージャーさんから「施設を検討してみてはどうか」と提案があり、紹介業者の方に来ていただいて、本格的に施設探しが始まりました。
入居決断時に葛藤や罪悪感はありましたか?
施設への入居は、義妹自身が見学先を「ここがいい」と気に入ってくれたので、スムーズに決まるかと思いました。しかし、家に帰ってきて申込金も払った後になって、「私どこ行ったんだっけ?」「施設に行くなんて嫌だ」と言い出し、そこからの説得は本当に大変でした。見学の場には私以外の第三者も同席していたので、「こういう経緯で、あなた自身で決めたのよ」と、感情的にならずに事実を何度も伝え続けました。
見学時、施設に対する不安はありましたか?
見学の際に、特に不満や不安を感じることはありませんでした。むしろ、入居されている方々が比較的お元気な方が多い印象で、施設全体が明るい雰囲気でした。スタッフの方々も皆さん元気で、まるでグループホームのような、楽しそうな空気を感じました。