有料老人ホーム ポプリ
に77歳・女性・要介護1で入居中の方へのインタビュー

もともと叔母は別の施設に入っていたのですが、費用的には持ち出しをしているような感じで、貯金を切り崩しながらの入所でした。なので、「そんな長くはいられない」という条件付きで利用していた経緯があったんです。

そういった費用面での状況が続いていたことに加え、叔母の状態が少し不安定になったりというところもあって、本格的に別の施設を探したいと考え始めました。一番の条件は、叔母の年金でまかなえる範囲の施設であること。そこで遠方の施設も視野に入れて、ポプリさんにお世話になることに決まった、というような状況です。

施設は遠方にあるので、頻繁に様子を見に行けないという点は変わりません。ただ、入居してからは施設の皆さんのサポートが手厚いおかげで、距離が離れていることへの不安は大きく減りました。 特に、叔母の入院と手術の件では本当にお世話になりました。叔母が脊柱管狭窄症を患って体に力が入らなくなってしまい、その後、入院して手術をすることになったんです。その時も、病院と施設の送り迎えなどを支援していただきました。 何か体に変わったことがあるとすぐに連絡をいただけるのですが、この時もまず病院へ通院したら「緊急で手術が必要だ」という話になったそうで、その上で「こういう方向性に進めますけど、いいですか」と、きちんと連絡をいただけたんです。そういった連絡も密にしてくださるので、遠方に住んでいても、そこまで心配はないかな、という印象ですね。

この施設で特にいいなと思うのは、介護士さんがベテランの方ばかりという点です。長くこの施設で働いていらっしゃる、すごく手慣れた方ばかりなので、とても安心できます。施設によっては、人の入れ替わりで介護の質が変わったり、入所した時と話が違う、なんてこともよく聞きますから。ここは施設長さんがオーナーでもあるので経営が安定しているのか、介護士さんの入れ替わりが全然ないんです。この「変わらない安心感」は本当に大きいかなと思います。

叔母は高次脳機能障害の特性もあって、性格的にちょっと難しいところもあったりするんです。でも、そういった叔母の特性を理解したうえでしっかり見ていただけています。もしまた施設を動くとなると、この特性がネックになってきてしまうので、今の場所で叔母に合ったケアを継続していただけるのは、本当にありがたいことだと感じています。

今の施設は介護度の高めの方が多く入居されていて、「看取り」までしっかりと対応していただけると伺っています。叔母の介護度が上がってしまった今、将来的に状態が変化しても、住み慣れたこの場所で、顔なじみのスタッフさんに見守られながら最後まで過ごせる。そう思うと、家族としても大きな安心感があります。

担当のケアマネージャーさんが、施設に所属している方ではなく、外の事業所から来てくださる方なんです。なので、もし施設に直接言いづらいことがあれば、まず担当のケアマネージャーさんに相談する、という流れになっています。そういった協力体制ができているみたいなので、何か困ったことがあっても安心かなと思っています。

強いて言うなら…という点ですが、叔母の部屋がちょっと暗めかな、ということくらいでしょうか。建物の構造上なのか、あまり日の光が入ってこないんです。もう少し明るいとより良かったかな、というくらいで、不満という不満は今のところそこまでないのかな、って感じですね。

お電話でお話を伺う中で、姪御様がとても落ち着いて、そして冷静に叔母様の介護と向き合っていらっしゃる姿が印象的でした。費用という現実的な問題にもきちんと目を向けながら、叔母様が安心して過ごせる場所を粘り強く探されたとのこと。緊急時のエピソードを語られる声からは、現在の施設スタッフの方々への深い信頼が伝わってきて、私もなんだか温かい気持ちになりました。施設選びはつい設備や新しさに目が行きがちですが、お話を伺って、最終的には人と人との繋がりや信頼関係こそが大切だと改めて感じました。