一人ひとりの人生に寄り添うケア
最も心に残っているのは、入居者を単なる「お世話の対象」として見るのではなく、「長い人生を歩んできた一人の人間」として尊重し、関わってくださる姿勢です。
入居後、施設の方から「ご家族から見て何かありませんか」「今までの生活で好きだったものや故郷の話など、何でも聞かせてください」と声をかけていただきました。
その人の人生の背景を知ることで、よりその人らしい生活を送れるようにという配慮が、本当に素晴らしいと感じました。
家族も安心できる、密な情報共有
家族としては、離れて暮らしている親の様子がやはり一番気になります。この施設では、何か小さな変化があっただけでも、すぐに電話で状況を報告してくださいました。その上で「今はこういった対応をして、落ち着いて楽しく過ごされているので安心してくださいね」と必ず一言添えてくださるので、いつも安心した気持ちになっていました。
面会に伺った際も、スタッフの方が私たちが見ていない間の両親の様子を生き生きと話してくださり、家族も施設と一体となって両親を見守っているという感覚を持つことができました。
入居者の願いを叶える、温かく柔軟な対応
母が夜中に父に会いたがった時に、夜勤のスタッフさんが「お父さんを訪ねようツアー」と名付けて父の部屋まで連れて行ってくださったエピソードは、この施設の温かさを象徴していると思います。
決まりきったスケジュールをこなすのではなく、その時々の入居者の気持ちを最優先に考え、どうすればその人が穏やかに過ごせるかを常に考えてくださっていました。
そうした柔軟で人間味あふれる対応のおかげで、両親は最期まで自分たちらしく、満たされた時間を過ごすことができたのだと思います。
施設全体に活気をもたらすスタッフの皆さん
最初に見学した時から感じていましたが、スタッフの皆さんが本当に生き生きと働いていらっしゃいます。挨拶や笑顔はもちろんですが、その根底には、入居者のために良いケアをしようという前向きな気持ちが溢れているように感じました。
それはきっと、施設長さんをはじめとするリーダーの方々が、スタッフ一人ひとりのことも大切にし、同じ目標に向かってチームをまとめてくださっていたからだと思います。施設の雰囲気が明るいと、入居している本人だけでなく、訪れる家族の気持ちも明るくなります。
信頼できるリーダーの存在が作る「良い施設」
父が「ここはいいよ」と言い、母が「本当に幸せ」と言ってくれたのは、当時の施設長さんの存在が大きかったと感じています。入居者、家族、スタッフ全員のことをきちんと把握し、自らも現場に出て一人ひとりとコミュニケーションを取る。そうしたリーダーの姿勢が、施設全体の質の高さにつながり、信頼と安心感を生み出していました。
素晴らしいリーダーのもとで、スタッフ全員が同じ方向を向いてケアに取り組んでいる、理想的な施設だったと思います。