入居前はどのような状況でしたか?
祖母はもともと東京で一人暮らしをしていました。高齢ということもあり、何かあったときにすぐ駆けつけられるようにと、5年ほど前に私たちの住む神奈川に来てもらい、アパートで一人暮らしをしてもらっていました。当時は特に大きな病気もなく、通院もせずに元気に過ごしていましたが、年々家の中で転倒することが増え、心配は尽きませんでした。
そんな中、私の両親が病気を患ってしまい、そのサポートも必要になったことで、私が一人で祖母の面倒を見ることが物理的に難しくなってしまいました。
施設探しを始めたきっかけは何ですか?
私の両親のサポートと、祖母の介護の両方が重なり、私自身が手一杯になってしまったのが施設探しを始めたきっかけです。祖母はシルバーカーを使えば自分で歩けましたし、まだ一人で大丈夫という気持ちもあったようですが、家で転ぶことが本当に多くなっていて、「もし打ちどころが悪かったら」と考えると、一人にしておくのが怖くなっていました。
施設を探すにあたっては、自宅から近いこと、プライバシーが守られる個室であること、そして、できれば綺麗な施設がいいなという希望がありました。市の相談窓口で相談したところ、いくつか候補を紹介していただき、見学に行くことになりました。
入居決断時に葛藤や罪悪感はありましたか?
正直なところ、祖母はまだ一人暮らしはできるんじゃないか、という気持ちも私の中にありました。何より、祖母自身が「まだ一人で暮らしたい」と言っていたので、その気持ちを思うと、施設に入れることには今でも少し葛藤があります。でも、当時の私にはもう面倒を見きれる余裕がなかったので、祖母には頭を下げてお願いするような気持ちで入居を決めました。