入居前はどのような状況でしたか?
当初、母は認知症の症状がありつつも、自宅で私と一緒に暮らしていたのですが、軽い脳梗塞をきっかけに入院しました。
しかし、リハビリ病院でしばらく過ごすうちにかえって歩けなくなってしまいました。1日30分ほどリハビリしていましたが、それ以外は母が立ち上がろうとしてしまって危ないので、という理由で、家族了承の上で車椅子に縛り付けるような形になっていました。退院時には、完全に車椅子での生活になっていました。
施設探しを始めたきっかけは何ですか?
最終的に、入院していたリハビリ病院から、退院を促されたのがきっかけです。病院からは「ご自宅に戻るか、有料老人ホームに入るかの二択ですよ」という選択肢を示されましたが、車椅子になった母を家でみることは難しく、施設を探すことになりました。
入居決断時に葛藤や罪悪感はありましたか?
葛藤というよりも、施設選びそのものに苦労したな...という記憶が濃いです。
退院期限が迫る中、兄と協力し、2ヶ月ほどかけて横浜市内の施設を8箇所ほど見学して回りました。何から手をつけていいか分からず、手探りで情報を集め、電話でアポイントを取って見学に行く、ということを繰り返す日々でした。今振り返っても、本当に大変でしたね。
途中で特別養護老人ホームも見学しましたが、お部屋の雰囲気が少し寂しく、言葉が悪いかもしれませんが「独房みたい」に感じてしまいました。母がここで過ごすことを思うと、なんだかかわいそうになってしまって…。
一方で、有料老人ホームも色々見て回りましたが、施設の雰囲気や設備も本当に様々でした。独身寮を改造した建物を使っている施設を見たときは、正直あまり綺麗では無さそうで断念しましたし、他の施設では、大きなお風呂場で全員一気に入浴させる方針だったりで、どうも気が進みませんでした。どこが母にとって一番良いのか、なかなか決断できずにいました。
ただ、母の状態を考えると、家にはとても返せなかったので、施設にお願いするしかないという気持ちでした。
見学時、施設に対する不安はありましたか?
見学時に引っかかるような不安は特にありませんでした。むしろ他の施設と比べて、入居されている方々の様子が一番明るく感じられました。
お部屋も綺麗で、場所によっては景色の良いお部屋もありますし、スタッフの方々の感じも良かったため、「ここならいいかな」と思って入居を決めました。