入居前はどのような状況でしたか?
父は当時84歳で、脳梗梗の後遺症による麻痺があり、要介護5の認定を受けていました。心臓病や高血圧の持病も抱え、移動は常に車椅子でした。認知症の症状も進んでおり、周りの状況がよく分からず、最近の出来事はほとんど記憶にありませんでした。家族のことは認識していましたが、自分から話すことはなく、無気力な状態に見えることもしばしばありました。入居する前は、私の子供、つまり父から見ると孫にあたる家族と同居していました。
施設探しを始めたきっかけは何ですか?
施設探しを始めたのは、父が入院していた病院から退院を促されたのが直接のきっかけです。病院からは「症状が固まってから探しましょう」と言われ、退院までの約1ヶ月という非常に短い期間で次の生活の場を見つけなければなりませんでした。
2018年の暑い夏のことでしたが、2ヶ月ほどの間に必死で情報を集め、最終的には40件もの施設に連絡をしました。
入居決断時に葛藤や罪悪感はありましたか?
多くの施設を見学した中で、最終的に決めたこの施設が最も良いと感じていたので、入居そのものへの葛藤はありませんでした。ただ一つ、費用面での不安は正直なところありました。見学した中では一番高額な施設だったため、父が遺してくれた資金で当面は賄えるとしても、この先、資金が尽きた時に私たち姉妹だけで支払いを続けていくことができるだろうか、という心配が頭をよぎりました。
見学時、施設に対する不安はありましたか?
見学をさせていただいた際、施設そのものの雰囲気や設備、スタッフの方々の対応に関しては、特に不安やネガティブな印象はありませんでした。むしろ、見てきた施設の中で一番良いと感じたくらいです。
唯一の懸念点は、やはり費用のことでした。施設自体には満足していましたが、この先長くお世話になることを考えると、経済的な負担だけが少し心配でした。