入居前はどのような状況でしたか?
母は要介護4の認定を受けていました。もともとは特別養護老人ホーム(特養)に入居しており、そこで看取りまでお願いできるというお話で入ったんです。
ところが、入居後に発熱を繰り返したり、食事を戻してしまったりすることが増えてきました。大腸がんを患っていたこともあり、体調が不安定になりがちだったのかもしれません。戻した際に痰の吸引が必要になるのですが、特養では夜間の看護師さんが不在で、夜に戻してしまうと吸引ができないという問題がありました。
その対策として、夜ご飯を食べさせてもらえないという状況になってしまい、それでは体力が落ちる一方だと、家族としては非常に心配でした。
施設探しを始めたきっかけは何ですか?
2ヶ月の間に2、3回ほど入退院を繰り返していたのですが、3回目の入院の際に、特養の施設側から「もうこちらではお引き受けできません。」と告げられてしまいました。看取りまでお願いできると思っていただけに、正直なところ戸惑いました。
このままでは母の体力が弱ってしまう一方ですし、夜間の吸引対応もしてもらえない。何より、最期を迎える場所がなくなってしまうという現実に直面し、急いで新しい施設を探し始めました。夜間も看護師さんがいて、しっかりと医療的なケアをしていただける場所、そして穏やかに最期まで過ごせる場所を見つけることが、私たちの喫緊の課題でした。
入居決断時に葛藤や罪悪感はありましたか?
以前の施設を離れることへの罪悪感や葛藤は、全くありませんでした。むしろ、夜ご飯が食べられなかったり、夜間に何かあっても対応してもらえなかったりする状況から、一刻も早く母を救い出してあげたいという気持ちでいっぱいでした。
24時間体制でしっかり見ていただけて、申し分のない施設が見つかったときは、本当に嬉しかったです。「早く移してあげたい」という前向きな気持ちしかなく、新しい環境で母が安心して過ごせることへの期待で胸がいっぱいでした。
見学時、施設に対する不安はありましたか?
見学は3つの施設に行かせていただき、こちらが3箇所目でした。前の2つの施設ももちろん良かったのですが、こちらが一番良いと感じました。施設の中の雰囲気やスタッフの方々の様子を見ても、特に不安に思う点や、何か気になるようなマイナスな点は全くありませんでしたね。もし少しでも引っかかる点があれば、入居は決めていなかったと思います。