決め手は、心を明るくする広々とした個室
この施設を選んで良かったと思う一番の理由は、父が過ごした部屋の環境です。見学の際に案内された部屋は、十分な広さがある完全な個室で、何より窓から光が差し込む、とても明るい空間でした。病気がちで塞ぎ込むこともある父にとって、この明るさは気持ちを前向きにしてくれるだろうと感じました。
実際に、父も自分の部屋を気に入っていたようです。周りに気兼ねなく、自分のペースで穏やかに過ごせる環境を提供していただけたことは、本当にありがたかったです。
手紙や会報で伝わる、施設での穏やかな日常
離れて暮らしていると、どうしても施設での父の様子は気になります。その点、この施設は家族への報告が非常に丁寧でした。毎月送られてくる手紙には、父の最近の様子が書かれており、それを読むのが楽しみでした。
また、施設の行事を紹介する会報も同封されており、レクリエーションに参加する父の写真を見つけた時は、思わず笑みがこぼれました。このように、父が元気に過ごしている様子が具体的に伝わってくることで、私たちは大きな安心感を得ることができました。
本人の気持ちに寄り添う、丁寧な声かけ
父はもともと、集団での活動に参加するのがあまり得意ではありませんでした。入居当初も「レクリエーションには出ない」と話していたのですが、スタッフの方々が本当によく声をかけてくださったようです。無理に参加を促すのではなく、おやつの時間に談話スペースへ誘ってくれたり、何気ない会話の中から興味を引き出してくれたりしたおかげで、いつの間にか父も自然と皆さんの輪の中にいるようになりました。
本人の性格を理解し、その気持ちに寄り添いながら関わってくださる姿勢に、プロの温かさを感じました。
予約不要で、いつでも顔を見に行ける安心感
以前、父が入院していた病院では、面会には事前の予約が必要で、時間も30分だけと厳しく制限されていました。しかし、この施設ではそうした堅苦しいルールはなく、私たちの都合の良い時に、ふらっと顔を出すことができました。
もちろん、常識的な時間帯に伺うという配慮は必要ですが、「会いに行きたい」と思った時に予約なしで訪問できるのは、家族にとって精神的にとても楽でした。父にとっても、私たちの訪問が良い刺激になっていたのではないかと思います。