入居前はどのような状況でしたか?
妻が車椅子での生活になったことが、施設入居を考える最初のきっかけでした。それまで暮らしてきた自宅は、車椅子で生活するには不便なところが多かったため、どうしたものかと考えている状況でした。
そんな折、妻はリハビリを兼ねて病院に入院することになりました。しかし、そこも長くはいられないということで、退院後の生活を具体的に考えなければならない時期に差し掛かっていました。
施設探しを始めたきっかけは何ですか?
本格的に施設探しを始めたのは、妻が入院していたリハビリ病院からの退院が迫ってきた頃です。その病院に施設の営業担当の方がいらっしゃったようで、妻が直接話を聞いたそうです。
紹介してもらった施設が当時住んでいた場所からとても近かったのが、妻にとっては大きな魅力だったようです。本人が「ここがいい」とすっかり気に入ってしまい、「もうここに入るから」と、ほとんど即決のような形で話が進みました。私たち家族が複数の施設を比較検討するというよりは、妻の意思を尊重して決めたという経緯です。
入居決断時に葛藤や罪悪感はありましたか?
妻本人が施設をとても気に入り、前向きに入居を決めてくれたので、正直なところ、家族として入居させることへの葛藤や罪悪感といったものはほとんどありませんでした。
本人から「施設に入るのは嫌だ」というような抵抗も全くなく、むしろ新しい生活の場として受け入れていたようです。そのため、私たちも特に反対することなく、妻の気持ちに寄り添う形で手続きを進めることができました。
見学時、施設に対する不安はありましたか?
契約前に一度、施設の中を見学させていただきました。施設全体がどうこうという大きな不安はなかったのですが、一つだけ少し気になったことがありました。
それは、入居する部屋についてです。妻は「部屋はどこでもいい」と、日当たりや窓からの景色といったことに全くこだわりを見せませんでした。私は、毎日過ごす場所なのだから、南向きで明るい部屋の方が気持ちよく過ごせるのではないか、後から不満が出てこないだろうかと、少しだけ心配に思っていました。