入居前の状況
入居前、母は私の妹夫婦の家で、家族みんなにお世話になっていました。 母はALSという難病を患っており、食事は胃ろうから、トイレも付き添いが必要な状態でした。介護の中心は妹が担ってくれていたのですが、彼女もフルタイムで働いています。1日3回、決まった時間に胃ろうの対応をするのは本当に大変だったと思います。
施設探しを始めたきっかけ
そんな生活が続くうち、介護をする妹と、介護される母が、お互いに精神的に行き詰まってしまって…。喧嘩が増えたり、関係性がうまくいかなくなってしまったんです。その様子を見て、私が中心になって施設探しを始めることにしました。
入居決断時の葛藤・罪悪感
罪悪感はありましたけど、それよりも何よりも、お互いが気持ちよく生活していくためには、それは考えている場合じゃないかなと思いました。
母本人も、最初は抵抗があったみたいです。でも、自分の体がだんだん不自由になっていく中で、妹との関係性が悪くなっていくことに耐えられなかったんだと思います。きっと、「自分の娘に嫌な思いをさせるぐらいやったら、他人の人に見てもらった方がいいのかな」っていう風に、気持ちが変わっていったんだと思いますね。