入居前はどのような状況でしたか?
母は施設に入る前、特別養護老人ホーム(特養)のショートステイを利用していました。要介護認定は4でしたが、そこでの生活は母にとって非常に良かったようで、驚くほど元気になったんです。たくさんのお仲間と交流し、イベントも多くて、精神的にも安定していました。その結果、要介護3に改善されたほどです。
当時は立つことはできましたが、自力で歩くのは難しいという状態でした。ショートステイでの活気ある様子を見ていたので、次の施設でも同じように穏やかに過ごせるだろうと期待していました。
施設探しを始めたきっかけは何ですか?
いくつかの施設を検討している中で、こちらの施設から一番早く「空きが出ました」とご連絡をいただいたのが、具体的なきっかけです。母の状態を考えると、できるだけ早く落ち着ける場所を見つけてあげたいという思いがありましたので、そのタイミングでお話を進めることにしました。
入居決断時に葛藤や罪悪感はありましたか?
入居させてから、母がどんどん元気をなくしていく姿を見るのは、本当につらかったです。ベッドで寝てばかりになり、食事も上手に食べられなくなっていく様子に、「私の選択が間違っていたんじゃないか」「もっと慎重に選ぶべきだった」と、強い罪悪感を覚えました。
ショートステイ先ではあんなに元気だったのに、環境が変わっただけでこんなにも人は変わってしまうのかと。かわいそうで、申し訳ない気持ちでいっぱいでした。施設選びの難しさを痛感し、もっと自分が勉強しなければならなかったと、当時は自分を責める気持ちも大きかったです。
見学時、施設に対する不安はありましたか?
見学に伺った際、少し気になったことがありました。玄関を入ってすぐの談話室にいらっしゃった方々が、車椅子に座ったまま眠っている方が多かったことです。施設全体がとても静かな印象で、以前母がいた特養の賑やかな雰囲気とは違うなと感じました。
また、通常は施設長の方が案内してくださることが多いと思うのですが、その日は施設長が不在で、お会いできなかったのも少し気になりました。なんとなくですが、スタッフの方の人数が少し足りていないのかもしれない、という印象も受けたのを覚えています。