しかし、結果的に私たちは半年ほどでこの施設を退去することになりました。父が気に入っていたにも関わらず、なぜ退去を決めたのか。理由は大きく3つあります。
まず、費用面での不信感が大きかったです。入居前の説明では月額23〜24万円ほどと聞いていたので、父の年金でなんとか賄えるだろうと考えていました。ところが、実際に入居してみると請求額は30万円を超えていたんです。
内訳を見ると
「見回り」など様々なサービスが上乗せされていました。父はまだそこまで手厚い介護は必要なかったので、「見守りは不要です。自分でできることを奪わないでください」と断ったのですが、「いえ、必要です」と押し切られ、外すことはできませんでした。
それ以外にも、併設のクリニックでの健康診断など、様々な会社から次々と請求書が届き、合計金額を見て本当に驚きました。支払い能力があるかを確認するためか、入居時には貯金通帳のコピーまで提出させられました。もちろん、必要なサービスへの支払いは当然です。でも、「なぜこの費用がかかるのか」という点に納得感がなく、常に不信感を抱いていました。
次に、介護や医療の体制への不安です。「見回り」サービスが付いているにも関わらず、父は夜間に転倒して頭を打ち、出血してしまいました。幸い大事には至りませんでしたが、
「一体何のための見回りだったんだろう」「人が足りていないのではないか」と疑問に思いました。
また、施設にはクリニックが併設されていたので、医療面でも安心だと思っていました。しかし、緑内障の通院は専門外のため私が付き添わなければならず、それは仕方のないことだと理解していました。問題が起きたのは、父がインフルエンザに罹患した時です。夜間に容態が悪化したのですが、
併設クリニックは夜間診療を行っておらず、対応できないと言われました。結局、救急車を呼び、私が付き添って病院へ向かうしかありませんでした。「24時間対応してもらえる」という私の期待は、あっさりと裏切られたのです。「住宅型」というのは、こういうことなのだと痛感しました。
これらの理由が積み重なり、インフルエンザの一件をきっかけに、24時間看護師が常駐し、医療対応がしっかりしている療養型の病院へ移ることを決意しました。
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