部屋にトイレがあり、プライバシーが保たれる環境
父が今まで一人暮らしをしていたこともあり、施設入居後もできるだけ自宅に近い環境で過ごしてほしいと考えていました。はなみずきあおいさんは、お部屋にトイレが備え付けられていたことが、選んだ大きな理由の一つです。共同のトイレだと、父が気兼ねなく利用できるか不安でしたし、プライバシーの面でも心配がありました。部屋にトイレがあることで、父は自分のペースで用を足すことができ、精神的なストレスも少ないのではないかと思います。この点は、本人が長年慣れ親しんだ生活スタイルを保つ上で非常に重要なポイントでした。
足が弱っていても安心できる見守り体制と柔軟な対応
父は足がかなり弱っており、転倒のリスクがあったため、その点が一番心配でした。入居前に使っていた、動きを感知する見守り器具をそのまま部屋で利用させてもらえたのは大変ありがたかったです。職員さんが常にそばにいるわけではないので、父が一人で部屋にいる時に万が一のことがあっても、この器具があることで早期に対応してもらえるという安心感があります。
職員の方々についても、言葉遣いが荒っぽいと感じる時も正直ありますが、基本的には丁寧に対応してくださっていると思います。和歌山弁のイントネーションが、人によっては強く聞こえることもあるのかもしれませんが、私も慣れているので特に気になりません。
部屋食への柔軟な対応で、本人の意思を尊重してくれる
入居当初、父は食堂で他の皆さんと一緒に食事をすることを嫌がっていました。慣れない環境でストレスを感じていたのかもしれませんが、施設の方はその気持ちを汲んでくださり、父の希望通りに食事を部屋まで持ってきてくれました。私たちが面会に行った際に、部屋で一緒に食事の様子を見たり、味見をさせてもらったりすることもできました。
最初の頃は「美味しくない」とこぼすこともありましたが、無理に食堂へ促されることなく、本人のペースに合わせて食事の場所を選ばせてくれたことで、父も少しずつ施設での生活に慣れていったように感じます。最近では、自ら食堂へ足を運ぶようになったと聞いています。本人の意思を尊重し、状況に合わせて柔軟に対応してくれる姿勢は、私たち家族にとって大きな安心材料となりました。