以前お世話になっていた老健は、とても広い施設でした。母は自分で歩けるので、フロアの端から端まで自由に歩き回っていたようです。それはそれで良い運動になっていたのかもしれませんが、一方で、どこかで転んだりしないだろうか、という心配が常にありました。
その点、今の施設はこぢんまりとしていて、スタッフの方の目が隅々まで行き届いているように感じます。母も年ですから、広すぎない環境の方がかえって安心して過ごせるのではないか、と。実際に、入居してから今まで、怪我をしたという話は一度も聞いていません。本人が自由に過ごしつつも、常に誰かの見守りがある。この規模感だからこその安心感は、家族にとって非常に大きいです。
この施設の一番良いところは、母が穏やかに過ごせている、ということに尽きます。先ほどもお話しした通り、母は嫌なことがあればはっきりと「嫌だ」と言う性格です。その母が、特に不満を口にはしていません。食事については、施設の方から「食は細いですよ」と聞くこともありますが、母本人に聞くと「ちゃんと食べてるよ」と答えます。きっと、自分の口に合うものを、マイペースに食べているのだろうなと。その様子を見て、「ああ、ここは母に合っているんだな」と思えます。
日中は、皆さんが集まるリビングのような場所にいたり、疲れたら自分のお部屋に戻ってぼーっとしていたり、
かなり自由に過ごさせてもらっているようです。スタッフの方々も皆さん感じが良く、そうした穏やかな雰囲気も、母が落ち着いて過ごせている理由の一つなのだと思います。面会は玄関先での対応なのですが、時間に厳しい制限がないのが、とてもありがたいです。ここでは私たちが「そろそろ失礼します」と言うまで、ゆっくり話をさせてくれます。
また、施設内で感染症などが流行していなければ、
外出も許可していただけます。外泊はできませんが、私たち家族が付き添って外の空気を吸える機会があるのは、母にとっても良い気分転換になっているようです。
...続きをみる