入居前はどのような状況でしたか?
祖母は当時90代前半で、長年住み慣れた家で一人暮らしをしていました。要介護1の認定は受けていましたが、杖を使えば自分で歩くことができ、血圧が高い以外に大きな持病もありませんでした。
ただ、認知症の症状が少しずつ見られるようになり、特に物忘れがひどく、食事をしたことさえ忘れてしまうこともあって、家族としては心配が絶えない日々でした。
施設探しを始めたきっかけは何ですか?
施設探しを具体的に考え始めたのは、やはり祖母の認知症の症状が気になり始めたからです。高齢で一人暮らしをしているというだけで心配でしたが、それに加えて物忘れが進んできたことで、火の不始末や食事の管理など、日々の生活におけるリスクが現実的なものに感じられるようになりました。このままではいけないという思いから、専門の方に見守っていただける環境を探すことにしました。
入居決断時に葛藤や罪悪感はありましたか?
入居を決めるにあたっては、やはり葛藤がありました。何より、祖母自身が施設に入ることをとても嫌がっていたんです。「家に帰りたい」と何度も言っていましたし、長年親しんだ自宅から離れることへの抵抗感が強いのが伝わってきました。本人の気持ちを思うと、私たちの判断で環境を大きく変えてしまうことに罪悪感のようなものも感じましたし、本当にこれで良いのかと何度も自問自答しました。
見学時、施設に対する不安はありましたか?
施設の見学に伺った際、特に不安に感じる点はありませんでした。近隣で他の施設も検討したのですが、満室だったりして選択肢が限られていた状況でしたので、こちらの施設に受け入れていただけると分かり、むしろ安心したことを覚えています。