住宅型有料老人ホームカインドコート橿原
に88歳・女性・要介護2で入居していた方の退去理由インタビュー

以前入居していた施設から退去しなければならないタイミングが迫っており、急いで次の施設を探す必要がありました。インターネットで色々と調べていた中で、相談させていただいたのがきっかけです。そこで紹介していただいたのが、こちらの施設でした。 母は以前も施設に入っていたので、新しい施設に移ること自体に特に大きな抵抗はなかったようです。

もともと母はどこに行っても食事の文句を言ったりするような、少しわがままな性格です（笑）。こちらの施設でも、入居当初は「食事が美味しい」と言っていたのですが、しばらくすると「変わりばえがしない」なんて言うこともありました。 ただ、これは母が目が不自由で、食事も刻んでもらっていたことが大きいと思います。目で見て楽しむことができず、食感も同じように感じてしまうので、仕方のない部分もあったのでしょう。 そんな母にとって良かったのは、食べ物や飲み物の持ち込みが自由だったことです。施設の食事で足りない時は、私たちが差し入れたパンを食べることもできました。制限が少ない分、母にとってはかえって自由が利いて過ごしやすかったのかもしれません。

実は、入居から10ヶ月ほどでお世話になった施設を退去しました。 ただ、これは施設が悪かったとか、何か不満があったということは全くありません。むしろ、これまで入った施設の中では一番良かったとさえ思っています。 一番の理由は、施設の立地です。 私は車で面会に行っていたので問題なかったのですが、遠方から頻繁に来たがっていた私の姉にとっては、駅から施設までの距離がかなり遠く、一人で通うのが大変でした。姉から「もう少し駅の近くにないの？」と相談されることが増え、家族で話し合った結果、もっと面会に行きやすい駅前の施設に移ることにしたんです。 スタッフの皆さんの対応も本当に良く、素晴らしい施設だったので、アクセスの問題さえなければ、ずっとお世話になりたかったというのが本音です。

母が特に喜んでいたのがお風呂でした。「ここのお風呂は、お湯を一人ひとり入れ替えてくれる」と話しており、「清潔感があっていい」と満足していました。本人からそういった声が聞けたのは、家族としてとても嬉しかったです。

スタッフの皆さんは本当に親切で、いつもきっちりと対応してくださいました。何かあればすぐに連絡をくださったので、全面的に信頼して母を預けることができていました。家族としては、この安心感が何より大きかったです。本当に感謝しています。

コロナが流行している時期はさすがに制限がありましたが、それ以外の期間は比較的自由に面会させてもらえました。母の部屋まで入って、周りを気にせずゆっくりと時間を過ごせたのはありがたかったです。

夜間は看護師さんではなく介護士さんが対応される体制でした。正直なところ、入居当初は「何かあった時に大丈夫だろうか」という心配が少しありましたが、結果的には大きな問題もなく、安心して過ごすことができました。高齢者向け住宅として、必要なサポートはいただきながらも、食事の持ち込みが許されるなど、本人のペースを尊重してくれる程よい自由さが、母には合っていたように感じます。

本当に良くしていただいたので、強いて言うなら、やはり駅からもう少し近ければ、私たちのような家族にとっては、よりありがたかったなと思います。

この度は、貴重なお話をありがとうございました。お電話口での丁寧なご対応から、息子様のお人柄が伝わってまいりました。施設を退去された理由が、あくまで「ご家族の面会のしやすさ」という物理的な問題であり、施設への不満が一切なかったことが非常に印象的です。「一番感謝していますよ」という言葉に、施設での日々がいかに充実していたかが表れていると感じました。お母様を思うご家族の愛情と、それに応えてくれた施設の温かいサポートの様子が目に浮かぶようなお話でした