母はこの施設で亡くなりました。その過程を振り返ると、家族としてはいくつか心残りがありました。
一番の心残りは、最期の
看取りのことです。 入居するときには「看取りは病院でしたい」という希望も伝えていて、「後からでも変更できるから大丈夫ですよ」と言われていたんです。だから、それを信じていて…。でも、いざ母の具合が悪くなって「病院の方でお願いします」って伝えたら、「もう手遅れです。今、病院に移した時点で亡くなりますよ」って言われてしまったんです。結局、病院には移せませんでした。でも、母はそこから2週間も生きていたんです。「2週間あったら、やっぱり移れたんじゃないかな」って…。後からかかりつけの先生に聞いたら「あの時でも間に合ったはずだよ」と言われたのもあって、悔しい思いが残っています。
他にも、
面会のルールが厳しくて。職場から車ですぐという距離なのに、具合が悪くなるまでは週に1回の予約制で、ふらっと顔を見に行くこともできませんでした。それから面会に行っても、いつも部屋で待っている状態にセッティングされているので、普段どうやって過ごしているのかが全く見えないんです。他の施設ではお庭を散歩させてくれるのを見たことがあったので、「ここでもそういうことをしてくれてたのかな?」とか、「お風呂入る以外に外出してもらったことあるのかな」とか、結局分からないままでした。それに、入居中に施設内で蔓延した感染症の疑いで面会を断られたり、皮膚病になったりしたことも何回かありました。病院に1週間入院したこともあって、本当にいろいろと忙しかったですね。
亡くなる前の最後の2週間くらいは、面会の制限が解除されて、毎日1日2回くらい会いに行けていました。亡くなった日も、普通に会って、話はできませんでしたけど「バイバイ」って言って帰ってきたんです。その日のうちに施設から連絡があったので、「なんで今日だったんだろう」っていう感じで…。病院だったら、きっと最期の瞬間に立ち会えたんだろうなって、どうしても考えてしまいます。
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