入居前はどのような状況でしたか?
私が面倒を見ていたのは、同じ村の中に住んでいる、一つ年上の知人でした。身寄りは少なく、お姉様と二人で暮らしていらっしゃいました。
以前に肺がんを患って入院された経験はありましたが、基本的には元気に過ごしていましたね。
施設探しを始めたきっかけは何ですか?
彼が過去に肺がんで入院したこともあり、このままの暮らしを続けるのが難しくなってしまったようで、「子どもも妻もいないので、色々と困りごとがある。面倒を見てほしい」と直接相談を受けたのがきっかけです。
何か力になれればと思い、私が入所の手続きなどをお手伝いすることになりました。
見学時、施設に対する不安はありましたか?
建物の中に入って、打ち合わせや見学をしたときにまず「おや」と思ったのが、職員さんがほとんど外国の人だったことですね。廊下に顔写真と名前が貼り出してあるんですけど、それを見ても圧倒的にカタカナの名前が多くて。日本人よりも外国人の方の比率のほうが、ずっと高かったという記憶があります。
それと、施設の体制についてもちょっと気になるところがありました。施設長という責任者が一人おられて、あとのスタッフはみんなパートや外注業者、出向で来ている人たちという感じなんです。一つの会社の人間がチームで動いているというよりは、ピラミッドの頂点に施設長がいて、その下に外部の人がたくさん出入りしているというシステムでしたね。
お部屋自体も、もともとマンションやったところを改装したワンルームですから、感覚としてはアパートみたいな環境です。そこに外注の業者がケアのために出入りしているという実態を見て、「こういうシステムで、ほんまにええんかな」という心もとなさを、見学の時点から少し感じていました。