いつでも駆けつけてくれる「常時介護」の安心感
施設を探すにあたり、3~4ヶ所の施設を見学しました。その中でこの施設に決めた一番の理由は、常時介護の体制が整っていたことです。他の施設の中には、決まった時間にサービスを提供するデイサービスのような形態の場所もありました。しかし、母は自分で動くことができなかったので、何かあった時に時間に関係なく、呼んだらすぐにスタッフの方が駆けつけてくれるという点が、私たち家族にとって何よりの安心材料でした。専門的な介護を24時間いつでも受けられる、ということが最大の決め手です。また、パーキンソン病専門というのも、決め手の一つでした。
家族の都合で会いに行ける「面会の自由度」
以前入院していた病院での経験から、面会のしやすさも条件のひとつでした。この施設は個室で、面会時間内であれば比較的自由に母と過ごすことができました。父と姉は家が近いので一緒に、私は少し家が遠いので仕事などの都合に合わせて、というように、それぞれのペースで会いに行けたのが本当にありがたかったです。家族が代わる代わる顔を見せることで、母も寂しさを感じることが少なかったのではないかと思います。
柔軟な一時帰宅への対応
施設を探す上でのもう一つの条件が、「一時帰宅が可能」であることでした。
家族の休みが取れたら、家に連れて帰ってあげたいという思いがあったからです。実際には、入居期間中にお正月に一度帰宅できただけでしたが、それでも「いつでも家に帰れる」という選択肢があることは、私たち家族にとって大きな精神的な支えになっていました。
こまめな報告と充実した訪問診療
入居後、スタッフの方々は母の普段の様子をとてもよく見てくれていました。体調や、普段の状況は書面でこまめに報告してくれましたね。
例えば、施設に来てくれる内科の先生に診てもらった際には、その結果をレポートとして渡してくれました。離れて暮らしていても母の健康状態を正確に把握できたので、とても安心できました。
また、施設内で内科だけでなく、皮膚科や歯科の先生による訪問診療も定期的に受けられたため、家族がその都度病院へ付き添うという負担もありませんでした。何かあれば専門の病院に連れて行ってくださいと的確な連携もしてくれたので、医療面でも信頼してお任せすることができました。