スタッフとの垣根のない温かな交流
この施設の一番の魅力は、スタッフの方々の人柄と、それによって生まれる温かい雰囲気でした。介護士の方々が親切なのはもちろんですが、驚いたのは、父がお部屋の清掃を担当するスタッフの方と非常に親しくなったことです。私たち家族と旅行に出かけると、必ずその方へのお土産を選ぶほどで、日々の何気ない会話が父の大きな楽しみであり、生活の活力になっていたようです。介護という枠を超えて、一人の人間として父に寄り添ってくださるスタッフの方々の存在は、本当にありがたかったです。
プライバシーと尊厳を守る個室環境
施設見学の際に重視した点の一つが、プライベートな空間が確保されているか、ということでした。その点、この施設は全室が個室で、各部屋にトイレとシャワーが完備されていました。長年、一軒家で自由に暮らしてきた父にとって、自分だけの空間があることは精神的な安定につながったと思います。他人の目を気にすることなく、自分のペースで過ごせる環境は、父の尊厳を守る上でも非常に重要だったと感じています。
本人の気持ちに寄り添った入浴ケア
父は「人に介護されながらお風呂に入るのは嫌だ」という気持ちが強い人でした。この施設には、介護が必要な方向けの機械浴だけでなく、一人で入れる個別の浴槽も用意されていました。入居当初、まだ自分で出来ることが多かった父は、この個別のお風呂を使わせてもらっていたようです。身体状況に合わせて様々な選択肢が用意されていることで、本人の「自分でやりたい」という気持ちを尊重していただけたのは、とてもありがたいことでした。
たくさんの施設を見たからこそ分かる、明るい雰囲気
父の施設を探すにあたり、全部で15件ほどの施設を見学しました。その中には、失礼ながら少し雰囲気が暗いと感じる場所もありました。しかし、この施設はエントランスに入った瞬間から明るく、入居者の方々の表情も穏やかだったのが印象的でした。スタッフの方々が忙しい中でも笑顔で挨拶してくださり、施設全体に活気があるように感じられました。多くの施設を比較検討したからこそ、この安心できる雰囲気の価値がよく分かりました。
毎日を支える、手作り感のある食事
いわゆる高級老人ホームのような豪華な食事ではありませんでしたが、施設内の厨房で調理師さんがきちんと作ってくださる食事は、とても安心できるものでした。メニューにも工夫が感じられ、「そこそこちゃんとしたものを出しているな」というのが最初の印象でした。毎日の食事は、入居者にとって大きな楽しみの一つです。栄養バランスが考えられた温かい食事を提供していただけたことは、父の健康を支える上で欠かせない要素だったと思います。