入居前の状況
もともと両親とは離れて暮らしていたので、「何かあった時にすぐには行けない」という不安は常にありました。家族の中では「そろそろ施設も考えないとね」という話は出ていたものの、なかなか具体的なきっかけがないままでした。
施設探しを始めたきっかけ
そんな時、父と母がちょうど同じタイミングで入院することになったんです。そして退院が近づいてきた頃、病院の先生から「このままご自宅に帰るのは少し大変です。退院日までに施設を決めてください」と告げられました。これが、本格的に施設を探し始める直接のきっかけです。
どう探せばいいか分からずにいたところ、ケアマネージャーさんから紹介センターの存在を教えてもらい、連絡してみることにしました。
入居決断時の葛藤・罪悪感
両親に施設のことを話すと、やはり「行きたくない」という反応でした。一番の理由は「お金がかかるから」ということだったと思います。長年暮らした家から環境が変わることへの抵抗もあったでしょう。
私たち家族としても、親を施設に入れることへの葛藤がなかったわけではありません。でも、先生の言葉が後押しとなり、「これも親のためだ」と覚悟を決めました。紹介センターの方から提案された施設の一つが、キャンペーンをやっていて少し費用を抑えられたこともあり、入居を決めました。