入居前はどのような状況でしたか?
叔母は91歳で、入居前は滋賀県内で一人暮らしをしていました。
心臓の病気や高血圧といった持病はありましたが、なんとか自力で歩ける状態でした。
ただ、少しずつ認知症の症状が出始めており、特に短期記憶が弱くなっているのが見て取れました。
私は静岡に住んでおり、離れて暮らす叔母がたった一人で生活していることに、ずっと不安を感じていました。
施設探しを始めたきっかけは何ですか?
本格的に施設探しを始めたのは、叔母が自宅でボヤ騒ぎを起こしてしまったのが直接のきっかけです。
幸いにも火事は大事に至りませんでしたが、この出来事を受け、親族一同「もう一人暮らしを続けさせるのは危険だ」と判断しました。
安全な環境で暮らしてほしいという一心で、施設への入居を検討し始めました。
入居決断時に葛藤や罪悪感はありましたか?
一番大変だったのは、叔母本人が施設への入居を強く嫌がっていたことです。
住み慣れた自宅から離れたくないという気持ちが強く、ものすごい抵抗にあいました。
その気持ちは痛いほど理解できましたが、万が一のことを考えると、私たちの決断は揺らぎませんでした。
最終的には私たち親族が説得を重ね、なんとか入居に同意してもらいましたが、本人の意思に反する形で話を進めることには、やはり大きな心苦しさを感じていました。
見学時、施設に対する不安はありましたか?
見学の際、施設のスタッフさんと叔母が面談する機会がありました。
その時の叔母が、普段の様子とは全く違って、驚くほどしっかりとした受け答えをしていたんです。
いわゆる「外面が良い」状態だったのだと思いますが、記憶が曖昧になっている普段の姿を知っている私としては、少し不安になりました。
施設の人が叔母の本当の状態を正しく理解してくれただろうか、このまま入居して本当に適切なケアを受けられるだろうか、という点が少し気になりました。