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ムート矢部
に89歳・女性・要介護2で入居していた方へのインタビュー

取材日:2025/06/08
執筆者:谷口美咲

入居者プロフィール

89歳・ 女性
要介護2
症状なし
歩行器
症状なし
自宅(同居)
在宅介護の限界が来たこと
実の父母

見学/入居情報

施設探しをしていた時期:2024/08 〜 2024/10
見学をした施設:2件

見学した施設

施設名見学/入居
ハピネスぷらむの里見学
ムート矢部入居

入居前に抱えていた問題

入居前の状況

もともと母は、兄の家で暮らしていました。しかし体調を崩したことをきっかけに、療養も兼ねて一時的に我が家で一緒に暮らすことになったんです。

施設探しを始めたきっかけ

ただ、夫や息子のこともあり、様々な家庭の事情から、母にずっといてもらうのは難しい状況でした。当の母も、兄の家に戻るつもりはない、と。そこで、選択肢として初めて「介護施設」ということを考え始めました。まずは、私が通いやすいように、自宅から近い場所で探し始めました。 施設を探し始めたものの、すぐに入居を決断できたわけではありません。私自身、医療関係の仕事に就いているので、介護に関する知識が全くなかったわけではありません。ですが、知識があることと、実際に身内の介護をすることは全くの別問題でした。 同居していた頃、母は夜中に何度も目を覚ましました。その度に私も起きて対応するので、ほとんど眠れないまま仕事に向かう毎日。そんな私の疲弊していく姿を、母もすぐ隣で見ていました。きっと母自身も、私に気を遣い、大きなストレスを感じていたと思います。「このままではお互いにとって良くない」。そう痛感しました。仕事柄、色々なケースを見てきましたが、「身内だからこそ、かえって難しい」という現実を自分の身で体験し、母との関係性をこれ以上悪くしたくない、という思いが日に日に強くなっていきました。

入居決断時の葛藤・罪悪感

母とは、これからどうしていくか、常に話し合いを重ねました。母の本心は、きっと私の家にずっといたい、というものだったと思います。でも、それが難しいことも、母自身が一番分かっていました。 とはいえ、施設での暮らしに対しては、やはり大きな不安があったようです。お友達から聞く様々な情報で、「施設は怖い場所」というイメージが先行してしまっていたんですね。「自分がそこで上手くやっていけるだろうか」「耐えられるだろうか」と、不安を口にしては、泣いてしまうことも一度や二度ではありませんでした。 そんな母に、私は「色々なことがあるのは、どこに行っても同じだよ。でも、今のままでは難しいし、もうお兄ちゃんの家にも戻れない。だから、前に進んでみよう。何かあったら、私が全面的にフォローするから」と伝えました。そう約束し、私たちは施設への入居という大きな決断を下したのです。

入居後の変化

入居後の変化

入居してすぐの頃は、母もまだ環境に慣れず、私も心配で、本当に2日に1回は施設に通っていました。洗濯物をすべて持ち帰って洗ったり、細々とした身の回りのことをしたり…。施設の方から「そんなに毎日いらして、お体は大丈夫ですか?」と逆に心配されてしまうほどでした。 正直なところ、私自身の負担もかなり大きなものでした。ちょうどそのタイミングで、息子が私の家の近くに引っ越してくるなど、私自身の生活にも変化があり、これまでのように毎日通うことは物理的に難しくなってきました。 でも、それがかえって良かったのかもしれません。少しずつ施設へ通う回数が減っていく中で、母も徐々に施設での暮らしに順応していきました。もちろん、昔からいらっしゃる入居者の方との間で、多少の揉め事などはあるようです。でも、もともと芯が強く、しっかりした性格の母ですから、「自分で話せることは話す」というスタンスで、自分なりに関係を築きながら乗り越えているようです。そんな母の様子を聞くと、少し逞しくなったな、と感じます。

ムート矢部を選んだ理由

細かいところのある母に、親身に耳を傾けてくれるスタッフ

何よりも、スタッフの方々の対応が本当に素晴らしいと感じています。 正直に言うと、うちの母は昔ながらの人間で、かなりはっきりと物を言うタイプ。色々と細かいことを言ってしまうので、「何か余計なことを言って、ご迷惑をおかけしていないだろうか」と、むしろ私が心配になるくらいです。 でも、施設のスタッフの方々は、そんな母の言葉にも嫌な顔一つせず、いつも丁寧に対応してくださっています。こちらから何か相談事があって連絡した際にも、どんなに忙しい時間帯でも、必ずきちんと話を聞いてくださる。その柔軟で親身な姿勢には、本当に頭が下がる思いです。家族として、これ以上ない安心感をいただいています。

情報に惑わされない。”自分の目”で確かめた見学時の安心感

いざ施設を探し始めると、本当に情報が少ないことに困りました。インターネットで口コミを調べても、正直どれが本当の情報なのか分からず、怪しいと感じるものも少なくありません。 だからこそ、「自分の足で足を運び、自分の目で見て、スタッフの方々の対応で判断するしかない」と強く思いました。この施設に見学に伺ったとき、環境が清潔なのはもちろんのこと、スタッフの方々がとても丁寧に対応してくださったのが印象的でした。この時の「大丈夫そうだ」という直感が、最終的な決め手の一つになりました。これから施設を探される方も、ぜひ色々な場所に見学に行き、ご自身の感覚を大切にされると良いのではないかと思います。

プロに任せる安心感。私は”娘”の役割に専念できる

在宅で母を見ていた頃、正直なところ心身ともに限界でした。夜も眠れず、お互いにストレスが溜まっていく日々の中で、「このままでは、母との関係性が悪くなってしまう」と本気で感じていました。 だからこそ、日々のケアは専門のプロにお任せし、私は「娘」としての役割に専念しようと決めたのです。この施設は、見学時の印象やスタッフの方々の親身な対応から、「ここなら安心して母を任せられる」と確信できました。 入居後、介護の負担から解放されたことで心に余裕が生まれ、面会時には母と穏やかに向き合えるようになったと感じています。私たちの親子関係を守るための、最善の選択でした。

施設に対しての改善点や入居後のギャップ

改善点

もちろん、すべてが完璧というわけではありません。これはどの施設でも同じだと思いますが、やはり職員の方の入れ替わりは少し気になります。入居してからの1年ほどの間でも、人の入れ替わりは少なくないな、と感じています。また、時間帯によっては電話に出る方が少なく、「今、人手が薄いのかな?」と感じる瞬間はありますね。 あとは、食事についてです。入居してしばらくしてから、物価高騰の影響で料金の見直しがあり、食事の提供形態も少し変わりました。以前は施設内で調理したものと宅配のお弁当を併用していたようですが、今は宅配の比率が高くなったようです。食べることが大好きな母なので、当初は「おかわりができない」などと不満を漏らしていましたが、最近は胃も小さくなったのか(笑)、それなりに受け入れて慣れてきたようです。 ただ、全体として大きな不満があるわけではありません。むしろ、細かい性格の母に根気強く向き合ってくださっていることに、感謝の気持ちの方がずっと大きい、というのが正直なところです。

取材して

今回お話を伺ったお客様は、ご自身も医療関係のお仕事をされているご経験から、介護の現実的な難しさや、専門家の手を借りることの重要性を深く理解されているご様子でした。在宅介護で心身ともに限界を感じながらも、「母との関係性を悪くしたくない」という強い思いが、施設入居という決断に繋がったことがひしひしと伝わってきました。 お母様への深い愛情があるからこそ、あえてプロに任せるという選択をされたのだと感じます。「身内だからこそ難しい」という言葉は、在宅介護に悩む多くのご家族の心に響くのではないでしょうか。この体験談が、今まさに同じような葛藤を抱えている方々にとって、一歩前に進むためのヒントとなれば幸いです。
取材日:2025/06/08
執筆者:谷口美咲

入居した施設について

満室
2025/07/03更新

ムート矢部

住宅型有料老人ホーム
神奈川県相模原市中央区矢部
矢部駅から 徒歩5分
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入居金 /10万円
入居金ゼロ
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