入居前はどのような状況でしたか?
夫が75歳の時でした。パーキンソン病を患っており、介護認定は要介護4。移動には車椅子を使い、家の中では歩行器を使ってなんとか動いているという状況でした。認知症の症状はありませんでしたが、病気の進行とともに、日常生活のほとんどに介助が必要になっていました。
それまではずっと自宅で、私が介護をしながら二人で暮らしていました。しかし、日に日に専門的なケアの必要性を感じるようになり、このまま自宅での介護を続けていくことに限界を感じ始めていたのが正直なところです。
施設探しを始めたきっかけは何ですか?
本格的に施設探しを始めたのは、入居する本当に直前のことでした。2024年の秋ごろに探し始め、1ヶ月もしないうちに入居が決まったので、あっという間の出来事でした。
何件も施設を見学して比較検討したわけではなく、見学したのはこの施設だけです。たまたま空きが出たと聞き、すぐに見学に伺い、そのままトントン拍子で話が進みました。これも何かのご縁だったのかもしれません。
入居決断時に葛藤や罪悪感はありましたか?
夫を施設に入れること自体への罪悪感や葛藤は、不思議とありませんでした。むしろ、専門家の方にお任せした方が夫のためにもなるだろうという気持ちの方が強かったように思います。
ただ一つ、大きな心配事がありました。それは費用面です。「老い主というものはね…」と、年金暮らしの私たちが、この先ずっと施設の費用を払い続けていけるのだろうか、という経済的な不安だけは、決断する際に頭をよぎりました。
見学時、施設に対する不安はありましたか?
見学に伺った際、施設の雰囲気や設備、スタッフの方々の様子に特に不安を感じることはありませんでした。食事の準備なども含め、サービス内容について気になる点はなかったです。
唯一の懸念点は、やはり費用のことでした。提示された金額が特別高かったわけではないのですが、これから何年お世話になるかわからない状況で、果たして経済的にやっていけるのだろうか、という現実的な心配だけが心の中にありました。