入居前はどのような状況でしたか?
母が岐阜から私の家に移り住み、同居を始めたのが施設入居の半年前でした。当時、母は80代後半で要介護3の認定を受けていました。物忘れがあったり、人の名前が顔と一致しなくなったりと、少しずつ認知症の症状も見られていました。歩くときは杖を使っていましたが、まだ自分の足で移動はできていた状態です。
半年間の同居生活では、だんだんと下の世話などが必要になり、私一人で介護をすることが徐々に難しくなっていくのを感じていました。日々の介護に追われる中で精神的な余裕も失われ、時には母に対して強く当たってしまうこともあり、そんな自分に自己嫌悪を感じる日々でした。
施設探しを始めたきっかけは何ですか?
在宅での介護が始まって半年が経った頃、母の身の回りの世話が私だけでは追い付かなくなってきました。特に下の世話が大変になり、介護の負担が日に日に増していく中で、精神的にも余裕がなくなってしまったんです。
つい母に対して怒ってしまうこともあり、「このままでは母にとっても私にとっても良くない」と強く感じました。お互いのために、専門の方にお任せできる環境が必要だと考え、施設への入居を本格的に検討し始めました。
入居決断時に葛藤や罪悪感はありましたか?
介護が大変で、ついカッとなって母を怒ってしまう自分がいました。そんな自分に嫌気がさし、プロの方にお任せした方が母のためにも良いのではないかという気持ちと、家族として最後まで面倒を見られないことへの申し訳なさとの間で、気持ちが揺れていたように思います。ただ幸いなことに、母自身は施設に入ることに対して特に抵抗を示さなかったため、その点は少し救いでした。
見学時、施設に対する不安はありましたか?
施設を見学させていただいた際、特に不安に感じる点はありませんでした。スタッフの方々の対応も良く、全体的に面倒見が良さそうだなというポジティブな印象を受けたのを覚えています。