入居前はどのような状況でしたか?
義母は当時93歳で、要介護1の認定を受けていました。入居前は義父と二人で暮らしていましたが、大腿骨を骨折するまでは何とか生活できていたものの、骨折を繰り返していたため、常に心配がつきまとっていました。
古い家は段差だらけで転倒のリスクが高く、実際に過去2回も骨折を経験しています。
また、年齢を重ねるにつれて物忘れも少しずつ見られるようになり、料理中の火の消し忘れや鍋を焦がすことが増え、火の始末も大きな心配事でした。お金の管理も難しくなってきており、義父と二人だけの生活では、いつ何が起きるか分からないという不安が常にありました。
施設探しを始めたきっかけは何ですか?
施設探しを本格的に始めたのは、義母が93歳の時に大腿骨を骨折したことが直接のきっかけです。6月に骨折して急性期病院に3週間入院し、その後リハビリ病院へ転院しました。リハビリ病院には3ヶ月しかいられないと決まっていたため、退院後の生活をどうするのか、早急に決めなければなりませんでした。
当初はリハビリでまた歩けるようになるかもしれないという希望も少し抱いていましたが、リハビリ病院に移って1ヶ月ほど経った頃、現実的に自宅へ戻って以前のような生活を送るのは難しいだろうと判断し、退院の期限が来る前にと、本格的に施設を探し始めました。結局、自宅には戻らず、リハビリ病院から直接施設へ入居することになりました。
入居決断時に葛藤や罪悪感はありましたか?
施設入居を決めるにあたって、すぐには探し始められませんでした。というのも、また歩けるようになるかもしれないという希望を、私たち家族は少しだけ持っていたからです。すぐに施設を探すという選択は、その希望を諦めてしまうようで、なかなか踏み切れない部分がありました。
しかし、リハビリ病院での様子や退院までの期間を考えると、現実的には在宅での生活は難しいという結論に至り、前に進むことを決めました。
見学時、施設に対する不安はありましたか?
見学した施設はとても綺麗で、スタッフさんの対応も良かったので、設備や運営面での大きな不安は特にありませんでした。ただ一つ気になったのは、他の入居者の方々と義母がうまくやっていけるかどうか、ということでした。
義母は認知症の症状が少しあるとはいえ、まだ普通に会話もできて人付き合いもできる人です。だからこそ、見学に訪れた際に、施設の中がとても静かだったのを見て、ここでおしゃべりできるようなお友達ができるのだろうかと、少し不安に感じました。