入居前はどのような状況でしたか?
父が88歳、母が85歳の頃でした。二人とも大阪で暮らしており、介護認定は要支援1か2程度で、まだ自分の足で歩ける状態でした。
ただ、母には持病の糖尿病に加え、少し認知症の症状が見られるようになっていました。20分ほど前の会話を忘れてしまったり、外に出て道に迷ってしまったりすることが何度かあり、二人だけの生活に少しずつ不安を感じ始めていました。「このままでは難しいかもしれない」と、私の中で覚悟のようなものが芽生え始めた時期でした。
施設探しを始めたきっかけは何ですか?
施設探しを本格的に考え始めたのは、やはり母の認知症がきっかけです。外で迷子になることが続いた時、「もうこれ以上、二人だけで生活させるのは限界だ」と判断しました。
そこから入居の半年前くらいに、私の家の近くである白岡市で施設を探し始めました。探し始めてからは意外とスムーズで、まず私自身でいくつか見学に行き、ここだと思う施設を見つけてから両親を大阪から呼び、最終確認をしてもらうという流れで進めました。両親も納得してくれたので、ゴールデンウィークを利用して大阪から引っ越してきてもらい、そのまま入居というかたちになりました。
入居決断時に葛藤や罪悪感はありましたか?
両親が長年住み慣れた土地を離れ、施設に入るということに対して、大きな葛藤や罪悪感があったかと言われると、正直なところ、そういった感情はあまりありませんでした。それよりも、「親の安全を守るためには、これが最善の選択だ」という気持ちの方が強かったです。母の状況を考えると、専門の方に見ていただける環境に移ることが必要不可欠だと感じていましたので、むしろ決断してからは少し安堵した部分もあったかもしれません。
見学時、施設に対する不安はありましたか?
見学時に特に不安を感じることはありませんでした。というのも、この施設は当時オープンしてまだ1年ほどしか経っておらず、建物全体がとても新しく綺麗だったからです。案内してくださったスタッフの方の対応も丁寧で、とても良い印象を受けました。