本人のペースでゆっくり慣れさせてくれる配慮
私たちがこの施設を選んで良かったと思う理由の一つは、母の気持ちに寄り添い、時間をかけて施設に慣れる環境を用意してくれたことです。入居当初、母には施設に入ることへの抵抗感がありました。そのことを施設の方も理解してくださり、すぐに入居するのではなく、まずは部屋だけを契約し、自宅からデイケアに通うという形を提案してくれました。半年ほどかけて、施設でリハビリをしたり、お風呂に入ったり、好きなカラオケに参加したりと、少しずつ施設で過ごす時間を増やしていきました。
母はカラオケが好きで、歌を披露すると他の入居者さんが拍手をしてくれるなど、楽しい時間を通じて徐々に馴染んでいったようです。また、月に一度のイベントの際には家族も一緒に食堂で食事をさせてもらうなど、非常に家庭的な雰囲気の中で過ごせたことも、母の不安を和らげるのに繋がったと思います。いきなり環境を変えるのではなく、本人のペースを尊重してくれる、その柔軟な対応が本当に有り難かったです。
病院併設ならではの迅速で手厚い医療・介護連携
建物が渡り廊下で病院とつながっており、何かあればすぐに主治医に診てもらえる環境が最大の安心です。先日、母が入院した際も、手続きはすべて施設側で行ってくれました。さらに、病棟の婦長さん、担当の介護士さん、リハビリの先生、主治医など5〜6名のスタッフが集まり、CT画像を見せながら「今こういう状態で、この薬で抑えています」と詳しく説明してくれるカンファレンスがあり、非常に手厚いと感じました。
月に一度は歯科医の先生が施設内で診察してくれるなど、医療と介護の連携が非常に密です。専門家の方々がそれぞれの視点から母の状態を把握し、連携してくださっていることが分かり、とても心強く感じています。
スタッフが一人ひとりの感情や個性に寄り添った対応をしてくれる
施設側の対応が非常に柔軟で、家族の事情や要望に親身に寄り添ってくれる点も、長くお付き合いできている理由の一つです。例えば、コロナ禍で面会が厳しく制限されていた時期、私たちが母の部屋の掃除をしたいと相談したところ、通常はできないことでしたが、他の入居者さんと接触しないよう時間を調整し、外から直接部屋に入れるように特別に配慮してくださいました。
認知症による混乱や精神的なアップダウンに対しても、スタッフの方々が否定せず受容的に接してくれます。また、事務の女性スタッフさんが、母が「マニキュアが綺麗ね」と言ったのを受けて、ご厚意で母にも塗ってくださったことがありました。こうしたマニュアル外の、一人の女性としての楽しみを大切にしてくれるような温かい心遣いがあることに、家族としてとても感謝しています。
歯科診療やリハビリが施設内で完結し、移動の負担がない
高齢になると歯の健康が大切ですが、施設内に歯科の診療スペースがあり、月1回先生が巡回してくれます。外部の病院へ連れて行くのは本人にも家族にも負担が大きいですが、施設内で治療が完結するのはありがたいです。しかも、薬代込みで1回2,000円程度と非常に良心的な金額です。リハビリ施設も同じ敷地内にあり、専門的なケアが日常的に受けられる環境が整っています。
費用面の相談や家族の要望に対して率直な対話ができる
定期的に開催される家族懇親会では、運営状況の説明だけでなく、洗濯代の計算方法などの細かい不満に対しても質疑応答の場があります。「家族が自宅で洗うなら仕分けして渡しますよ」といった具体的な提案を施設側からしてくれるなど、一方的ではなく、家族の予算や事情に合わせたやり方を一緒に考えてくれる姿勢があります。入居当初から家賃が変わっていない点も、良心的で信頼できるポイントです。





















