ニチイメゾン南草津Ⅱ番館
に90歳・女性・要介護1で入居していた方へのインタビュー

施設探しを始めた直接のきっかけは、母の年齢を考えてのことです。特に認知症というわけではなかったのですが、日中一人きりになってしまう時間があるのは少し怖いなと感じていました。安全面を考えて、人の見守りがある施設の方がお互いに安心して過ごせるだろう、と思ったのが始まりです。 ちょうど私たち家族が引っ越したタイミングだったため、施設は新しい自宅の近くで探すことにしました。もともと母は以前の住まいで私の弟と一緒に暮らしていましたが、これを機に私の近くで新しい暮らしの場を探すことになった、という経緯です。

幸いだったのは、母自身が施設に入ることに抵抗がなく、納得してくれたことです。そのため、私たち家族も「施設に入れるのは申し訳ない」といった罪悪感や葛藤は特にありませんでした。とにかく安全な場所で過ごしてほしい、という気持ちが一番でした。

実際に施設へ入居してからは、本当に「可もなく不可もなく」過ごしてくれているようで、それが何よりだと思っています。 母はどちらかというと、大勢で賑やかに過ごすよりは、一人で静かに過ごす方が好きなタイプ。今もほとんどの時間を自分のお部屋でゆっくりと過ごしているようです。食事も特に不満を言うこともなく、美味しくいただいていると聞いています。 私たち家族も、好きな時に面会に行けるので、頻繁に顔を見に行けています。特別な何かがあるわけではない、ごく普通の穏やかな日常を送ってくれていることが、私たちにとっての一番の安心になっています。

施設見学はいくつか行きましたが、今の施設に決めた一番の理由は、建物がとても綺麗だったことと、職員の方々の対応が非常に丁寧だったことです。見学の時からその印象は変わらず、今も気持ちよくお任せできています。やはり大手の施設だという安心感もありましたね。大切な母を預ける場所なので、清潔感や人の温かさは重要な決め手になりました。

面会に特別な制限がなく、こちらの都合が良い時にいつでも会いに行けるのは、本当にありがたいです。昨日も少し顔を見に行ってきたのですが、そうやって思い立った時に気軽に訪問できるので、母の様子もよくわかりますし、母自身も喜んでくれていると思います。家族との繋がりを大切にできる環境だと感じています。

入居して一番良かったのは、「普通に」過ごせていることです。何か特別なイベントがあるわけではなくても、穏やかで安定した毎日を送れている。職員の方からも緊急時や必要な時以外は特に連絡はなく、私たちも安心して見守ることができています。この「何もない、穏やかな日常」こそが、母にとっても私たち家族にとっても、一番心地良い状態なのだと感じています。

入居してから「こうだったら良かったのに」「思っていたのと違った」と感じることは、本当に特にありません。 日々の様子についても、備品がなくなった時など、必要な時にだけ連絡をいただく形で、過度な連絡がないのも私たちにとってはちょうど良い距離感です。面会の時に職員の方から様子を伺ったり、母自身の顔を見たりすれば様子がわかるので、満足しています。

今回お話を伺った際、ご子息様は非常に落ち着いたご様子で、「可もなく不可もなく、それが一番」という言葉を何度か使われていたのがとても印象的でした。施設に対して過剰なサービスを求めるのではなく、ご本人が穏やかに、そして安全に「普通の日常」を送れることを最も大切にされていることが伝わってきました。施設選びには様々な視点がありますが、こうした「安定した暮らし」を叶えるというのも、ご本人とご家族にとって非常に価値のある選択なのだと感じました。