トミオ桶川べにばなテラス
に85歳・女性・要介護1で入居中の方へのインタビュー

施設探しを始めたきっかけは、母が交通事故に遭い、入院とリハビリを経て退院するタイミングが来たことでした。もともと一人暮らしだったのですが、母自身が「これからは一人で暮らすのは不安だ」と口にするようになったんです。 事故の影響もあり、食事の準備や洗濯といった日々の家事をこなすのが辛そうでした。実は、母の妹（私にとっての叔母）が先に施設に入居しており、母は面会に行くたびに「私も将来的にはこういう場所で過ごしたいな」と思っていたようです。そのため、施設に入ることに抵抗はなく、むしろ前向きな気持ちでいてくれたのが幸いでした。

ありがたいことに、母本人が施設での暮らしを望んでくれていたので、いわゆる「施設に入れることへの葛藤」はほとんどありませんでした。もちろん、長年暮らした家をどうするかという話はあり、バリアフリーにリフォームする案も出ましたが、最終的には母の気持ちを尊重して、施設を探すことに決めました。本人が納得してくれていたので、私たち家族も前向きな気持ちで準備を進めることができました。

見学に伺ったのがちょうどコロナ禍の真っ只中だったため、残念ながら施設の中を隅々まで見ることはできませんでした。面談室までは入れたのですが、お母さんが実際に生活するお部屋の様子などは確認できず、「中の雰囲気はどうなんだろう」という点については、少し不安が残ったのが正直なところです。

入居してからの母の変化には、本当に驚かされました。特に印象的だったのは、身体機能の回復です。交通事故が原因で、入居当初は杖をついておぼつかない足取りで歩いていたのですが、施設で行われている体操の先生によるトレーニングに定期的に参加するうちに、なんと杖なしで歩けるようになったんです。本人からその話を聞いた時は、本当に嬉しかったですね。 スタッフの方々もとても親切にしてくださっているようで、母は「困ったことがあると、いつも丁寧に助けてくれる」と話しており、とても満足している様子です。食事についても特に不満はないようで、ふりかけを持参して自由に味付けを楽しんだりしていると聞き、本人のペースを尊重してもらえているんだなと安心しました。

入居当初は面会にも制限がありましたが、状況が落ち着いてからは、その不安はすっかり解消されました。今では面会の予約も必要なく、私たちが行きたい時にいつでも、母の部屋まで顔を出すことができます。自由に行き来できるようになったことで、中の様子もよくわかり、安心して任せられる環境だと実感しています。

コロナ禍が落ち着いてからは、面会のルールがとても柔軟になりました。事前に予約する必要がなく、受付で検温と消毒を済ませれば、いつでも母の部屋まで会いに行けます。仕事の合間や買い物のついでなど、私たちの都合に合わせて自由に訪問できるのは、本当にありがたいです。家族とのつながりを大切にしてくれる施設の姿勢が感じられ、とても嬉しく思っています。

初めて見学に伺った際、施設長さんがとても丁寧に対応してくださり、親切な人柄が伝わってきたのが印象的でした。施設選びでは、やはり「人」が一番大切だと考えていたので、この時の安心感が大きな決め手になりました。入居後もその印象は変わらず、スタッフの皆さんはいつも母に親身に接してくださっているようです。母自身も「すごく良くしてもらっている」と満足しており、安心して任せられると感じています。

入居前は、交通事故の後遺症で杖が手放せなかった母が、今では杖なしで歩けるようになりました。これは、体操の先生によるリハビリトレーニングのおかげです。「転ばないようにするためには、こうやって足を動かすんですよ」といった専門的な指導を続けていただいた結果、目に見えて身体機能が回復しました。ただ預けるだけでなく、本人の生活の質を高めようとしてくれる姿勢に、家族として心から感謝しています。

改善してほしい点や、退去を考えたことは一度もありません。施設側が半年に一度アンケート調査を実施して、家族の意見に耳を傾ける姿勢をきちんと見せてくださるのですが、私たち家族としては「いつも良くしていただいている」という感謝の気持ちしかなく、特に要望はありません。実際に、施設を探していた友人にこちらを紹介したところ、その方のお母様も大変満足されていると聞いて、改めてこの施設の素晴らしさを確信しました。

お母様を思うご家族様の穏やかな語り口がとても印象的でした。施設に対して絶対的な信頼を寄せられており、特にリハビリで杖が不要になったエピソードを話される際の嬉しそうなお声から、ご家族の満足度の高さがひしひしと伝わってきました。ご自身の経験からご友人にも紹介されたというお話は、この施設が本当に良い場所と思えているからこそだと感じます。