廊下で繋がる病院。いざという時の医療連携への絶大な安心感
この施設を選んだ一番の決め手は、医療体制への安心感です。特に、系列の病院が同じ敷地内にあり、施設から廊下を通ってそのまま病院へ行ける、という点が本当に大きな魅力でした。
老健にいた時に母が肺炎になった際も、この病院にすぐに見てもらえたおかげで大事に至らずに済みました。その時の先生に、今も継続して健康状態を診ていただけています。定期的な健康診断も、先生が施設に来てくださるか、病院へ行くかで対応してもらえるので、非常にスムーズです。
何か体調に変化があれば、どんな些細なことでもすぐに電話で報告をいただけます。以前、母の調子が少し悪くなり入院した際も、施設の方がすべて対応してくださり、本当に助かりました。自宅で介護をしていたら、こうはいきません。この「いざという時に、すぐに専門家が対応してくれる」という安心感は、何物にも代えがたいです。
「フロア全員」で見てくれる温かいサポート体制
母がいるフロアは、寝たきりの方や、ご自身で動くのが難しい、比較的重度の方が多いフロアです。驚いたのは、そのフロアのスタッフさん全員が、入居者全員の状態を把握してくださっていることです。
ですから、どの方に母の様子を尋ねても、大まかな状況はすぐに教えていただけます。「この人に聞かないとわからない」ということが一切ないので、家族としても非常に安心できますし、スタッフの皆さんを信頼してお任せできています。
私が面会に行くと、看護師さんもわざわざ回ってきてくださって、「こんにちは」と声をかけてくれるんです。そういった何気ないコミュニケーションの一つひとつが、とても温かく感じます。スタッフの皆さんが母の状態をしっかりわかってくださっている、という実感がありますね。
生活リズムに合わせられる、家族に寄り添った面会時間
面会がとても自由にできる、という点もこの施設にして良かったと感じている大きな理由の一つです。
以前、母が入院していた病院では、コロナ禍ということもあり面会時間が非常に厳しく制限されていました。なので、施設も同じようなものだろうと勝手に思い込んでいたんです。入居したての頃は、お昼過ぎなど、なんとなく空いていそうな時間帯を狙って面会に行っていました。でも、その時間帯は母が寝ていることが多くて、なかなか話すことができなかったんです。
介護士さんにそのことを相談してみると、「お昼ご飯の時間に合わせて来ていただいて、食事の介助をしてくださっても全然いいですよ」と言っていただけて。それからは、母が一番起きている食事の時間に合わせて面会に行くようになりました。
「介助の時間はお忙しいだろうから遠慮しないと」と思っていたので、この柔軟な対応は本当にありがたかったです。母が起きている時間に顔を見て、直接話ができる。この当たり前のようで難しい時間が、今はとても大切なものになっています。