入居前はどのような状況でしたか?
入居当時、母は84歳でした。もともとは軽費老人ホームで暮らしていたのですが、そこで骨折してしまい、さらに末期の癌であることもわかりました。入院し、人工肛門をつける手術も受けました。
認知症はありませんでしたが、入退院を繰り返していた影響もあってか、以前とは少し違う様子もありました。リハビリも頑張ったのですが、残念ながら自分の身の回りのことをすべて行うのは難しい状態で、移動も車椅子が欠かせなくなっていました。
施設探しを始めたきっかけは何ですか?
入院していた病院から退院する時期が近づいてきたのが、本格的に施設を探し始めたきっかけです。骨折と癌の影響で、以前お世話になっていた軽費老人ホームは、ある程度自分で身の回りのことができる方が対象だったため、戻ることができなくなってしまいました。
人工肛門のケアも必要でしたし、母の状態を受け入れてくれる新しい場所を、退院までに見つけなければならなかったのです。私には兄がおり、主に兄が中心となって、入居の3ヶ月ほど前から探し始めました。
入居決断時に葛藤や罪悪感はありましたか?
母の状態を考えると、専門的なケアを受けられるのが最善の選択だと考えていました。そのため、施設に入れること自体に大きな葛藤や罪悪感のようなものは感じませんでした。むしろ、末期の癌で人工肛門もつけている母を快く受け入れてくださる施設が見つかったことに、家族一同、心から安堵したのを覚えています。
見学時、施設に対する不安はありましたか?
見学の際に、特に不安や気になる点はありませんでした。というよりも、母のような状態でも受け入れていただけるというだけで、本当にありがたいという気持ちでいっぱいでした。兄が中心となって探してくれたのですが、他の施設を実際に見学することはなく、こちらにお世話になることに決めました。