グッドライフ箕郷町
に77歳・女性・要介護2で入居中の方へのインタビュー

以前は、母と私と二人で暮らしていました。施設探しが始まったのは、母が入院先から退院するとなった時。「自宅に戻るのは難しいかな」という状況になり、急いで探し始めました。

母自身は、施設に入ることをすごい嫌がってましたね。もちろん、私も母を施設にお願いすることに、最初は迷いがなかったわけではありません。でも、姉に相談したら「施設に出した方がいいんじゃない？」と背中を押してくれて。その言葉で「ああ、全部任せていいんだな」って思えて、すごく気が楽になりました。

入居してすぐは、やはり慣れない様子でした。でも、だんだんと施設での暮らしにも馴染んできたようで、少しずつ変化が見られるようになったんです。 一番の変化は、外出ができるようになって、そのあとちゃんと施設に戻るようになったことです。もちろん一人ではいけないですが、今では週に1回くらい、母と二人で出かけています。外出から戻る時、あれだけ嫌がっていた施設を自分の帰る場所として認識しているんだな、と感じられて。母自身も落ち着いてきたっていうんですかね。 面会は、夏場にコロナが流行ってしまって一時的にできなくなりましたが、今はまたできるようになりました。部屋の中までは入れないのですが、玄関のソファで話をすることができます。

そこからいくつかの施設を見学して回ったのですが、特に不安を感じるようなことはなかったです。そして、今の施設を見学した時に、「あ、ここがいいんじゃないかな」って直感で思ったんです。施設に入った瞬間の雰囲気がすごく良くて。 それに加えて、偶然にも母の知り合いがスタッフとして働いていらっしゃったんです。全く知らない環境に飛び込むより、知っている人が一人でもいてくれる方が「母も寂しくないかな」と思えたこと。この二つが、ここに決めようと思った大きな理由ですね。

実際に入ってみて良かったのは、スタッフさんが気さくなところです。施設全体が「和気あいあいしてる」っていうんですかね。 あと、何かあった時に相談できるのも大きいですね。実は、入居後に少し困ったことがありました。そのことを施設長さんに相談したところ、きちんと対応してくださったんです。そういった相談にしっかり乗って対応してくれるところも、本当に心強いと感じています。

医療面のサポートも、この施設にお願いして良かったと思う点です。 訪問医療とか、医療関係のことは全部施設内で対応してもらえるんです。なので、家族が付き添う必要はなくて。そのあたりを全てお任せできるのは、本当に助かっています。

一番の決め手は、見学に行った時の直感です。「雰囲気が良くていいんじゃないかな」って、素直にそう思いました。理屈というより、施設全体の空気感が良かったんです。 それに加えて、これは個人的なことですが、偶然にも母の知り合いがスタッフとして働いていたので、「母も寂しくないかな」と思えたことも、安心材料の一つになりました。

食事については、母自身が「もっと自由に、自分の好きな時間に自分の好きなものを食べたいっていう欲求はあるみたいです」。集団生活なので仕方ないとは思うのですが。今は、午前10時と午後3時の、1日2回あるおやつの時間に、母の好きな甘いものなどを差し入れして、少しでもその気持ちに応えられたらと思っています。

「全部任せていいんだなって思って、気が楽になりました」というお言葉に、ご家族が介護と向き合う上でのリアルな心境が凝縮されているように感じました。施設探しという大きな決断の中で、ご自身の直感を信じ、お母様にとって何が一番良いかを考え抜かれた結果が、今の穏やかな生活に繋がっているのだと思います。お母様との週一回の外出のお話からは、お二人の良好な関係性が伝わってきて、温かい気持ちになりました。貴重なお話をありがとうございました。