入居して想定外だったこと
サ高住なので居室で一人で過ごす時間が長いのはある程度想定していましたが、やはりそれが想像以上に「放置されている」ような形に見えてしまったのは少し残念でした。「住宅だから家の中で過ごしてもらう」というサ高住の考え方は理解しているものの、認知症がある母にとっては、もっと人との関わりが必要だったと感じています。
入居前に、もう少し具体的に一日の過ごし方や、他の入居者さんとの交流の頻度について詳しく聞けていたら、ギャップを感じることも少なかったかもしれません。
改善点
welfare守口はサービス付き高齢者向け住宅なので、居室で過ごす時間が長くなるのはある程度仕方ないことと理解していました。しかし、正直なところ、もう少し管理体制を工夫して、人とのコミュニケーションを増やす努力をしてほしかったと感じています。
私が知っている別のサ高住では、「入居者さんを一人にしない」ということをモットーにしていました。そこでは、食事が終わった後も、部屋に帰る人は帰ってもいいけれど、食堂兼デイルームのような場所でみんなでテレビを見たり、できる人は洗濯物をたたんだり干したりと、グループホームのような形でみんなで過ごす時間を作っていたんです。みんなで一緒に何かをする時間があることで、入居者さんたちはとても楽しそうでしたし、認知症の進行を防ぐ上でも良い刺激になっているのではと思います。
welfare守口でも、もっとみんなで過ごす時間や人との交流の機会を増やしてほしかったというのが正直な気持ちです。個室で一人でぼーっと過ごす時間が長いという環境は、認知症のある母にとっては悪影響なのでは...と、不安な気持ちでいっぱいでした。
もちろん、施設の考え方や人員の配置の問題もあるとは思うのですが、部屋で一人にしたくないと考える家族は多いはずです。認知症がない方であれば自分の時間を楽しめるでしょうが、認知症が進んでしまっては、何もしないで過ごす時間が余計に認知症を悪化させてしまうのではと思います。施設のやり方や方針によって違いがあるのは承知していますが、家族としては、入居者が孤立せず、できるだけ人との交流の中で過ごせるような環境を望んでいました。