「臨機応変」な対応
母にとって、広い大浴場での入浴は唯一といっていいほどの楽しみです。本当は入浴の日が決まっているんですけど、母は我慢できずにカートを押して自分で行こうとしちゃうんですね。普通なら止められるところですけど、スタッフの方は母に楽しみがないことを分かってて、母の行動にも臨機応変に対応してくださっているんです。
また、私が面会に行って食事に連れ出すときに、帰りが夜遅くなっても「何時でもいいですよ」と快く言ってくださいます。事務的なルールでダメと言うんじゃなく、母が慣れるためにできる限りのことをしてくださる。その温かさに本当に感謝しています。
差し入れや管理を家族に任せてくれる信頼関係
食べる以外に楽しみがない母にとって、差し入れが自由にできるのは大きいです。お酒はダメですけど、それ以外は「その場で食べきれるもの、腐らないもの」という約束さえ守れば、自由に持って行かせてもらえます。
母は認知症があるので、いくらでも「持ってきて」と言いますし、腐ったものの区別もつきません。食べられないのに「食べられる」と怒ることもあります。そこは、私たちがこっそり持ち帰ったり、残ったものを処分したりと責任を持って管理をしています。施設側が「何をさせないでください」と制限するんじゃなく、私たちの管理を信頼して任せてくださっているからこそ、母の数少ない楽しみを守ることができています。
厳しい母が「人はいい人だ」と言うほどの温かさ
スタッフの方は外国人の方も多いですけど、皆さん本当に良い人ばかりです。一生懸命で、どこか可愛らしい雰囲気があって、その優しさは母にも通じているようです。母はもともと「鉄壁の守り」を立てるような性格で、今でも「退屈だ、何もない」なんて言うことはありますでも、実際には面会に行くと皆さんでカラオケを楽しんでいたり、イベントもしっかり開催されています。本人がやらないだけで、施設にはちゃんとあるんですよね。
責任者の方や看護スタッフの方も、行くたびに「具合はこうですよ」「こないだこんなこと言っていましたよ」と、本当に細かく報告してくれます。母のような厳しい性格の人間が「あの人たちはいい人だよ」と言えるのは、スタッフの皆さんが一人ひとりをしっかり見て、温かく接してくださっているからです。この「人」の良さがあるからこそ、私たちは安心してお任せできています。






















