老人ホーム・介護施設の口コミ評判サイト
ケアスル 介護は掲載施設5万件超

ニチイケアセンター木の国ありもと
に92歳・女性・要支援1で入居中の方へのインタビュー

取材日:2025/06/24
執筆者:寺門律歌

入居者プロフィール

92歳・ 女性
要支援1
物忘れ
手引/伝い歩き、杖
症状なし
自宅にいた(独居)
遠距離介護の限界や認知症の進行、生活環境が悪化したこと
義理の父母

見学/入居情報

施設探しをしていた時期:2025/01 〜 2025/02
見学をした施設:4件

見学した施設

施設名見学/入居
さわやか和歌山館見学
憩いの郷加納見学
シニアパレスりゅうじん見学
ニチイケアセンター木の国ありもと入居
施設探しでお悩みの方
入居や費用
のお悩みを
すぐに解決
今月入れる?費用を抑えるには?施設の評判は?
この施設の入居を電話で相談する
0120-579-721
※面会・求人・電話番号の案内は承っておりません。
※未掲載のお部屋をご案内できる可能性があります。

入居前に抱えていた問題

入居前はどのような状況でしたか?

母は90歳で、父が亡くなってから一人で暮らしていました。もともと住み慣れた家を離れたくないという気持ちが強い人でしたが、父の死後、ふさぎ込むことが増えてしまったんです。「早く死にたい」「食べたくない」と繰り返すようになり、まるで鬱のようになってしまって…。それに加えて物忘れも進み、今話したことをすぐに忘れてしまったり、同じ話を何度もしたり。短期的な記憶が、すっぽり抜け落ちてしまっているような状態でした。

施設探しを始めたきっかけは何ですか?

私は実家から高速バスで通える距離に住んでおり、毎週のように通って掃除や買い物、食事の準備などをしていましたが、母の精神的な落ち込みも相まって、正直なところ、私たち夫婦の体力も精神も限界に近づいていたんです。電話をかけることすら辛く感じてしまい、「このままでは共倒れになってしまう」と、施設への入居を本格的に考え始めました。

入居決断時に葛藤や罪悪感はありましたか?

母はデイサービスやヘルパーさんの利用すら頑なに拒否していましたし、施設の話をしても「絶対に嫌だ」の一点張り。たとえ時間をかけて説得しても、次の日にはその話を忘れてしまうので、堂々巡りでした。見学に連れて行っても、母の性格上、どこを見ても「あかん」と言うに決まっている。そう考えた私たちは、本当に心苦しかったのですが、「温泉に2泊くらい行こう」と誘い出し、半ば強引な形で施設にお連れするという、いわば“強行突破”で入居を決断しました。

見学時、施設に対する不安はありましたか?

いくつか他の施設も見学したのですが、その中にはお部屋にトイレがなかったり、スタッフの方がご高齢で「老老介護のようだ」と感じてしまったりと、正直なところ不安を覚える場所もありました。ですが、こちらの「ニチイケアセンター木の国ありもと」を見学した際は、そういった不安は特に感じませんでしたね。スタッフの方は皆さんはきはきと挨拶してくださり、施設内も隅々まで綺麗で、廊下やエレベーターも広々としていて。むしろ「ここなら」という安心感を覚えたくらいです。

入居後の変化

入居後、どのような変化がありましたか?

入居して1週間ほどは、母から1日に何度も「どうしてこんなことをしたの」と責めるような電話がかかってきて、精神的にかなり参ってしまいました。「私たちの判断は間違っていたんだろうか」と、本当に辛かったです。 でも、施設のスタッフの方が「最初は皆さんそうおっしゃいますが、だんだん落ち着いてこられますから大丈夫ですよ」と励ましてくださって。その言葉を信じて、母のことをお任せしようと心を決めました。実際に2週間が経つ頃には、母からの電話も少しずつ落ち着いてきて、私たちの不安も和らいでいきました。 入居後の母は、今でも時々「本当は家に帰りたい」と口にすることはあります。集団生活が元々苦手な人なので、それは仕方のないことかもしれません。でも、「ご飯の心配もないし楽だわ」と言っていることもあり、施設での生活に少しずつ適応してくれているのかなと感じています。本人は「誰とも話さないから失語症になりそう」なんて言うのですが、スタッフの方に様子を伺うと、「他の入居者さんと楽しそうにお話しされていますよ」と教えてくれました。おそらく、楽しく話したこと自体を忘れてしまっているのでしょう。 話の合う方が2、3人いらっしゃるようで、それを聞いた時は心から安心しました。私たち家族にとっては、精神的な負担が本当に軽くなりました。遠く離れた場所で母が一人でいることを常に心配していましたが、今は24時間誰かが見守ってくれているという安心感があります。 何か変わったことがあればすぐに電話で報告してくださいますし、こちらから気になること(足のむくみなど)を伝えれば、すぐに状況を確認し、医師と連携してどう対応しているかを丁寧に教えてくれるんです。この安心感は何物にも代えがたいですね。夫の弟も私たちの決断に賛成してくれていたので、家族みんなで「良かったね」と話しています。
空室や料金、入居条件を確認したい方は

ニチイケアセンター木の国ありもとを選んだ理由

信頼できるスタッフの皆さんと施設の明るい雰囲気

この施設を選んで一番良かったと感じるのは、スタッフの方々の人柄と、施設全体の明るい雰囲気です。見学に伺った時から、皆さんが気持ちよく挨拶をしてくださり、入居者さんに接する姿もとても丁寧でした。何より、スタッフの方々が楽しそうに働いているように見えたんです。その活気が施設全体の明るさに繋がっているのだと思います。 他の施設では、ご高齢のスタッフの方が多くて少し心配になったこともありましたが、こちらは比較的若い方も多く、エネルギッシュな印象を受けました。入居後も、母の様子で気になることがあればすぐに電話で連絡をくださいますし、こちらからの質問にも的確に答えてくださるので、本当に信頼してお任せできています。「この人たちになら、大切な母を預けられる」と心から思えたことが、最大の決め手でした。

清潔で広々とした、快適な生活空間

施設の環境も、選んで良かったと思う大きなポイントです。いつ訪問しても廊下や共有スペースは綺麗に清掃されていて、ごちゃごちゃした感じが一切ありません。廊下やエレベーターも広めに設計されているので、車椅子での移動もスムーズそうですし、開放感があります。 また、施設全体が一年を通して快適な温度に保たれているのもありがたいですね。母の部屋には個別のエアコンがあり、自分でリモコン操作もできるので、その日の体調に合わせて調節できているようです。他の施設ではお部屋にトイレがないところもありましたが、ここは各部屋に完備されているので、夜中にわざわざ部屋を出る必要もありません。母が少しでも快適に、そして安全に過ごせる環境が整っていることに、家族としてとても満足しています。

施設内で調理される、温かくて美味しい食事

私自身が食事にこだわりがある方なので、施設選びの際も食事の内容は重視していました。見学した施設の中には、外部からお弁当を配達する形式のところもあり、「それは少し寂しいな」と感じていたんです。その点、こちらの施設は厨房が施設内にあり、毎日温かい手作りの食事を提供してくださいます。栄養バランスが考えられているのはもちろん、おやつまで付いているそうで、母も「ご飯の心配がないのは楽」と言っています。 一人暮らしの時は、食事の準備もままならず、栄養面がとても心配でした。今は規則正しく、バランスの取れた食事を摂れているので、健康面でも安心です。「もし自分が入居するなら」という視点で考えたとき、毎日いただく食事が温かい手作りであることは、生活の質を大きく左右する重要な要素だと感じています。

往診や専門医とも連携した、安心の医療体制

医療面でのサポートが手厚いことも、大きな安心材料です。定期的に提携しているお医者さんが往診に来てくださり、健康状態をチェックしていただけますし、お薬の管理もすべてお任せできています。以前、母が「目薬が欲しい」と言った際には、わざわざ眼科の先生が往診に来てくださったと聞いて、その連携のスムーズさに驚きました。 最近、母の足のむくみが気になってスタッフの方に相談したのですが、その際も「そうなんです。先生とも相談して、お薬を調整しているところです」と、すぐに状況を教えてくださいました。家族が気づいた変化をすぐに医療に繋げてくれる体制が整っているので、離れて暮らしていても非常に心強いです。

状況に合った1週間の体験入居期間

私たちの状況にとって、1週間の体験入居が可能だったことも非常に重要なポイントでした。母は施設に入ることを頑なに拒否していたので、もし短い体験入居で一度自宅に帰ってしまったら、二度と施設へは行ってくれなかったと思います。そのため、「温泉旅行」という名目で連れ出し、そのまま1週間の体験期間を経て正式に入居するという流れを作れたことは、本当に助かりました。 他の施設では体験期間がもっと短かったり、そもそも体験ができなかったりするところもありました。私たちのようになかなかご本人の同意を得るのが難しいケースでは、こうした少し長めの体験期間が、入居への大きな後押しになるのだと実感しました。

退去検討理由・入居後のギャップ

入居して想定外だったことはありましたか?

一番想定外だったのは、あれほど集団生活を嫌がっていた母が、実際には他の入居者さんと交流を楽しんでいる時間がある、ということでした。本人はそのことを覚えていないようですが、スタッフの方から「みなさんと盛り上がって話していますよ」と聞いたときは、驚きと同時に、本当に嬉しく思いました。自分から積極的に輪に入るタイプではないので心配していましたが、施設の方がうまく繋いでくださっているのかもしれません。孤独ではないと分かり、安心しました。

退去を検討したことはありますか?

全体的にとても満足していますが、あえて挙げるとすれば、お風呂の回数が週2回という点でしょうか。これは多くの施設で標準的な回数だと承知していますし、母も入居前は入浴がままならない状態だったので、それに比べれば十分なのかもしれません。ただ、まだ自分で動ける部分も多いので、もう1回くらいあってもいいのかな、と感じることはあります。 また、料金がもう少し安ければ、という気持ちも正直なところありますが、スタッフの方々の手厚い対応や施設の環境を考えると、サービスの質を維持するためには必要なことだと納得しています。主人に聞いても「特に改善点はない」と言っており、退去を考えたことは一度もありません。
無料
この施設にお問い合わせ
ニチイケアセンター木の国ありもとの写真
ニチイケアセンター木の国ありもと
介護付き有料老人ホーム
標準
プラン
月額21.0万円
(入居金30万円〜)
入居金0
プラン
-
空室や料金、入居条件を確認したい方は

取材して

今回は娘様に、非常に丁寧にお話を聞かせていただきました。お母様への深い愛情と、遠距離介護の限界という現実の間で、どれほど悩み、葛藤されたかがひしひしと伝わってきました。「強行突破」という言葉の裏にある、お母様とご自身の暮らしを守るための苦渋の決断だったのだと感じます。 ご本人は今も少し不満を口にされるそうですが、実は他の方との交流も楽しまれているというエピソードに、インタビューをしながら私も心が温かくなりました。同じように悩みを抱えるご家族にとって、大きな勇気となるお話だと思います。
取材日:2025/06/24
執筆者:寺門律歌

入居した施設について

閲覧済
ランキング1位和歌山県 人気 No.1

ニチイケアセンター木の国ありもと

株式会社ニチイ学館介護付き有料老人ホーム
ニチイケアセンター木の国ありもと

こちらは 和歌山県和歌山市 の地域密着型の施設です。
ご入居予定の方の住民票の住所は 和歌山県和歌山市 ですか?

はい
いいえ

こちらは 和歌山県和歌山市 の地域密着型の施設です。
ご入居予定の方の住民票の住所は 和歌山県和歌山市 ですか?

はい
いいえ

こちらは地域密着型の施設のため、
住民票の住所と施設の住所が異なる場合入居ができません。
そのため、気になるリストに追加できませんでした。そのため、お問い合わせできませんでした。

閉じる
JR和歌山駅東口から車で約10分、
阪和自動車道和歌山インターから車で約10分です。愛用の品をお持ち込みいただき、自宅と同じような雰囲気でお過ごしいただけます。お部屋はすべて個室となっています。玄関ホールにはお花や観葉植物などが飾ってあり、おしゃべりなど自由にお楽しみいただけます。
JR和歌山駅東口から車で約10分、
阪和自動車道和歌山インターから車で約10分です。愛用の品をお持ち込みいただき、自宅と同じような雰囲気でお過ごしいただけます。お部屋はすべて個室となっています。玄関ホールにはお花や観葉植物などが飾ってあり、おしゃべりなど自由にお楽しみいただけます。
JR和歌山駅東口から車で約10分、
阪和自動車道和歌山インターから車で約10分です。
愛用の品をお持ち込みいただき、自宅と同じような雰囲気でお過ごしいただけます。お部屋はすべて個室となっています。
玄関ホールにはお花や観葉植物などが飾ってあり、おしゃべりなど自由にお楽しみいただけます。
空室あり
自立要支援1•2要介護1〜5認知症可
和歌山県和歌山市有本518-1
紀伊中ノ島駅から 徒歩12分
※2025/12/24更新

「ニチイケアセンター木の国ありもと」は、安心・安全・快適をモットーに、暮らしやすさに配慮したシニア向け住宅です。日中は館内に看護師が常駐し、ご入居者様の健康管理を実施。褥瘡やインスリン投与など、日常的な医療的ケアが必要な方もご安心ください。さらに、近隣の医療機関と協力体制を敷いており、夜間・緊急時の往診や入院受け入れにも迅速に対応しています。また、ご入居者様の居室はプライバシーに配慮してトイレ・洗面台完備の個室をご用意しました。ご自分の生活リズムを保ちつつ、ほかのご入居者様の目を気にすることなくのびのびとお過ごしください。

レビュアーアイコン
2.6
残念だった点スタッフの接遇マナーが不足している
可もなく不可もなく心が動く場面に゙遭遇できなかった。入居者さんたちに゙笑顔が多く見られなかった。 便利や環境が整えられている感じはしなかった、買い物や散歩などの出来る環境であればと感じた 続きを見る
施設の詳細を見る
お急ぎの方はこちら※最短2週間で入居できます