決め手になった、施設長の人柄と柔軟な姿勢
その中で、こちらの施設に決めた一番の理由は、見学時にお話しした施設長さんの人柄でした。こちらの状況や父の性格などを丁寧にお話しした際、杓子定規な対応ではなく、とても親身に耳を傾け、柔軟に対応を考えてくれそうな姿勢を感じ取ることができました。「この方になら、父を任せられるかもしれない」と思えたことが、大きな決め手になりました。
新しく清潔感があり、活気を感じる環境
見学した施設の中には、少し年季が入っているなと感じる場所もありました。もちろん、建物が古いことが悪いわけではありませんが、こちらは比較的新しい施設だったこともあり、全体的に明るく清潔感があったのが好印象でした。
新しい施設だからか、スタッフの皆さんからも「これから頑張っていこう」というような活気が感じられたのも良かった点です。父がこれから長く過ごす場所になるかもしれないと思うと、やはり明るく前向きな雰囲気の中で暮らしてほしいという気持ちがありました。
家族の負担を軽くしてくれた、手厚い病院送迎サービス
父は定期的にがんの経過観察で病院に通う必要がありました。私が仕事をしていたため、平日の通院に毎回付き添うのは難しかったのですが、こちらでは施設から病院まで送迎してくれるサービスがあり、本当に助かりました。
しかも、タクシーを利用するよりもずっと安価でお願いできたので、経済的な負担も軽くなりました。家族が無理なくサポートを続けられる体制が整っていることは、施設を選ぶ上でとても重要なポイントだと実感しました。
本人のペースを尊重してくれる、穏やかな暮らし
入居してみて一番良かったと感じるのは、父自身が嫌がらずに、落ち着いて暮らしてくれたことです。レクリエーションへの参加を好まない父に対して、無理強いすることなく、でも「いかがですか」という声かけは続けてくださるなど、本人の意思を尊重した関わり方をしていただけたのが大きかったと思います。
面会もいつでも自由に行くことができましたし、食べ物の持ち込みも、原則は禁止とされていましたが、ある程度は大目に見てもらえました。そうした細かな配慮のおかげで、父も家族も、窮屈さを感じることなく穏やかな時間を過ごすことができたのだと思います。