施設探しを始めたきっかけ
妹は病気で入院していましたが、長期の入院は難しい状況で、病院からも退院を促されていました。そこで、退院後の生活の場を確保するため、私がケアマネージャーさんに相談し施設探しを開始しました。ところが、妹の年齢が比較的若いこと、そして認知症ではなく病気による介護が主であることから、妹に合った施設の選択肢は予想以上に少なく、非常に限られていました。
入居決断時の葛藤・罪悪感
施設への入居を決めるにあたっては、やはり様々な葛藤がありました。妹自身も、本心では「家に帰りたい」という気持ちがあったかもしれません。私も、できることなら住み慣れた環境で…という思いはありましたが、妹は車椅子でしたので、一般の自宅では介護が難しいという厳しい現実がありました。それでも、妹の安全と日々のケアを最優先に考えると、その時の私たち家族の状況では、施設にお願いすることが現実的かつ最善の選択肢なのだと、自分に言い聞かせるようにして決断しました。
見学時の施設に対する不安
いくつかの施設を見学しました。実は、妹本人が希望していたのは、同じ系列の別の場所にある施設だったんです。しかし、そちらの施設はあいにく満床で空きがなく、すぐには入居できない状況でした。退院の時期も迫っており、あまり時間に余裕もありませんでした。同じ系列であるこちらには幸い空きがあったため、そちらに入居を決めました。第一希望の施設ではありませんでしたが、他に多くの選択肢がない中での選択となりました。